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脊髄炎とは |
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脊髄(頸髄、胸髄、腰髄、仙髄)のいずれかに炎症が生じた状態。 |
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原因 |
感染後性 |
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ウイルスや細菌などの感染によるもの。
脊髄炎を起こす原因の中で一番多いとされている。 |
発症の原因となる主なウィルス |
帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、風疹ウイルス、麻疹(ましん)ウイルスなど |
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膠原病 |
全身性エリテマトーデスなどの膠原病によるもの |
自己免疫性 |
多発性硬化症や急性散在性脳脊髄炎などの自己免疫性疾患によるもの |
特発性 |
原因が不明な特発性のもの |
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症状 |
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障害が生じた脊髄の部位に相当する部分に運動障害と感覚障害がみられる。
また、膀胱直腸障害も生じる。 |
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頸髄が損傷を受けた場合は四肢に麻痺と感覚異常が生じる。 |
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胸髄が損傷を受けた場合は両下肢の麻痺(対麻痺)と損なわれたところから下の部分に感覚障害および排尿・排便障害が現れる。 |
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診断 |
MRI検査 |
症状に応じた部位(頸椎、胸椎、腰椎)のMRI検査を行う。
圧迫性の病変や腫瘍性病変、血管障害の有無を観察する。
病期により脊髄の腫脹や病変部を異常信号域として観察できる場合もある。 |
髄液検査 |
髄液を採取し炎症の有無を確認する。
炎症があれば、軽度の細胞増多や蛋白の上昇が認められる。 |
血液検査 |
ウイルス抗体価、髄液細菌培養、膠原病および類縁疾患のチェック |
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治療法 |
薬物療法 |
抗ウイルス薬や副腎皮質ステロイド薬 |
呼吸管理 |
呼吸不全が起きた場合。 |
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備考 |
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急性に症状が現れた時には脊髄炎、慢性に経過する時には脊髄症とされる。 |
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