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 こどもの疾患

部位別分類

●頭頚部

●胸部
細気管支炎
呼吸器感染症
先天性肺低形成

RSウイルス感染症
概要 RSウイルスによる呼吸器感染症。
冬季に流行する。
原因
症状
鼻水、咳、発熱など
進行すると、細気管支炎や気管支炎、肺炎を発症。
喘鳴、多呼吸を起こす。
診断
RSウイルス抗原検出キット 3歳未満の入院児のみが検査の保険適応
検体 鼻咽頭拭い液
鼻腔吸引液
鼻腔洗浄液
治療
薬物療法
発熱 解熱薬
喘鳴を伴う呼吸器症状 鎮咳去痰薬
細菌感染 抗生剤
備考
乳児のほぼ100%が2歳までに感染
幼児の突然死症候群の原因のひとつとしても考えられている。

●RSウイルス感染症 関連情報サイト
国立感染症研究所感染症情報センターホームページ RSウイルス感染症について

完全大血管転位
(TGA)
概要 心臓から出る大動脈と肺動脈が入れ替わり、左心室から肺動脈、右心室から大動脈が出ている状態。
全身から戻ってきた血液が全身へ、肺から戻ってきた血液が肺へ流れる。
原因 不明
症状 出生後すぐにチアノーゼが出現する。
診断 心エコー検査
治療
ジャテン手術 血管を左心室から大動脈、右心室から肺動脈に付け替える。
備考

気管支喘息
概要 気管支の炎症により肺への空気の吸入・呼出が困難になる病気
原因 アレルギー体質の人がダニやホコリなどを吸い続けることにより気管支が過敏になる。
症状 「ヒューヒュー」、「ゼイゼイ」などの音を伴う呼吸になる。喘息発作が激しい場合は窒息することもある。
診断
血液検査
アレルギー検査
呼吸機能検査
治療
薬物療法 気管支拡張薬(内服・吸入)

●予防治療
薬物療法
気管支拡張薬(テオフィリン)
クロモグリク酸
吸入ステロイド薬

●気管支喘息の関連情報サイト
Mindsホームページ 喘息診療ガイドライン2004などがあります。
日本小児アレルギー学会
こどもと喘息(ぜんそく)
ホームページ
ぜんそくの総合情報サイトです。
※電話によるお問い合わせはサイト運営者のご負担になるため遠慮されることが望まれます。

●腹部

横隔膜ヘルニア
概要
先天性
食道裂孔ヘルニア
ボックダレック孔ヘルニア
(後外側裂孔ヘルニア)
傍胸骨孔ヘルニア
後天性
概要
原因 外傷による腹部打撲など
症状 胸痛、呼吸困難、チアノーゼなど
診断
胸部X線写真
CT検査
治療 横隔膜の損傷部分のを縫合。
備考

食道裂孔ヘルニア
概要 食道と胃の間の横隔膜にできる。
原因 食道が通過する部分の横隔膜組織が弱い
症状 胸やけ、嘔吐など
診断
上部消化管造影検査
胃内視鏡検査
治療
外科的手術 食道裂孔部の縫縮
腹腔鏡手術
備考

ボックダレック孔ヘルニア
(後外側裂孔ヘルニア)
原因 胎生期に横隔膜の後外側孔(ボックダレック孔)が閉じないため腸管が胸腔内に陥入する。
症状
呼吸不全
胸部の膨隆と腹部の陥凹
診断
胸部X線写真
CT検査
超音波検査 出生前の検査
治療
出生前に発見された場合は専門の病院で出産し直ちに手術を行なう。

外科的手術 横隔膜形成術
備考

傍胸骨孔ヘルニア
原因 横隔膜と胸骨の付着部が弱いために腹腔内臓器が胸骨後部に入り込む。
症状 特になし
診断
胸部X線写真
CT検査
治療
外科的手術
腹腔鏡手術
備考

ウイルス性急性胃腸炎
概要
乳幼児に発症するウイルス感染症。
冬に流行する乳児の下痢・嘔吐)の大部分を占める。
原因
ウイルス感染 ロタウイルス、アデノウイルス、SRウイルスなど
症状
突然の嘔吐
頻回の下痢
脱水
診断
血液検査
検便 ウィルスの検出
治療
脱水対策
薬物療法 吐き気止め
備考

神経芽腫
(神経芽細胞腫)
概要
原因
症状 腹部に硬いしこりができる。
診断
尿検査 バニルマンデル酸(VMA)とホモバニリン酸(HVA)の量を測定。
※一部の神経芽腫でVMA・HVA値の増加が見られない場合もある。
治療
備考
1歳未満で発症する神経芽腫は予後が良いとされている。
1歳以降に発症する神経芽腫は予後が良くないとされている。

小児の3大腫瘍
神経芽腫
腎芽腫
肝芽腫
※5:2:1の割合

ウイルムス腫瘍
(腎芽腫)
概要
腎臓に発生するがん
大部分は5歳までに発症する。
無虹彩症や半身肥大症、腎奇形、尿道下裂などの先天性の奇形と合併しやすい。
原因 染色体異常が原因とされている。
症状
腹部に硬いしこりやふくらみができる。
腹痛
血尿
進行すると肺やリンパ節、肝臓、骨など転移を起こすことがある。
診断
腹部CT検査
腹部エコー検査
治療
外科的手術 患側の腎臓摘出術
化学療法 抗がん剤
放射線治療
備考 腎臓の未熟な組織から発生するので腎芽腫とも呼ばれる。

肝の腫瘍
概要
肝芽腫 主に2歳以下の乳幼児に発症
成人型肝がん 学童期以降に発症
●ほとんどは肝芽腫
原因 胎児期の未熟な細胞ががん化
症状 食欲不振、腹痛、吐き気、発熱など
診断
血液検査 α―フェトプロテイン値の上昇
腹部CT検査
腹部エコー検査
治療
外科的手術
化学療法 抗がん薬
備考 肝芽腫は大人の肝臓がんに比べ治りやすいタイプが多い。

肝芽腫

●肝芽腫の関連情報サイト
神経芽細胞腫
急性糸球体腎炎症候群
概要 血尿、蛋白尿、高血圧、浮腫、尿量減少などの症状で急性に発症する腎炎の総称。
原因 A群β溶連菌感染による炎症が起きる。
症状
A群β溶連菌による扁桃腺炎などを起こした1〜3週間後に発症する。

肉眼的血尿 尿の「色がコーラ色
高血圧
浮腫 顔のむくみなど
診断
先行感染 扁桃腺炎など
血液検査
腎生検
治療
薬物療法
備考
急性腎盂腎炎
概要
腎実質や腎盂に細菌が感染して起こる病気。
先天性の尿路の形態異常のある乳幼児、尿通過障害(前立腺肥大症など)のある高齢者などに起こりやすい。
原因
尿路上行性感染
膀胱炎などの感染を起こしている細菌が尿管を上行して腎盂に達する。
腎盂・尿管の形態異常、尿路結石、膀胱尿管逆流現象、神経因性膀胱、前立腺肥大症など
血行性感染 細菌が他の臓器から血行性で腎臓まで運ばれて感染する。
リンパ行性感染 リンパ管を通って細菌が運ばれてきて感染する。
症状
高熱
腰部、背部の痛み
診断
臨床症状
尿検査 培養検査
静脈性腎盂造影
膀胱造影
治療
薬物療法 抗生剤
備考 初期治療が遅れると慢性腎盂腎炎や敗血症を引き起こす恐れがある。

●全身

悪性リンパ腫
概要
全身のリンパ節やリンパ組織に発生するがん
首や縦隔、腹部に多く発生

ホジキン病
非ホジキンリンパ腫 大部分を占める。
原因
症状
リンパ節のはれ
診断
治療
化学療法
放射線照射 ホジキン病で腫瘍の部位が限られている場合など
備考
過半数が3〜10歳の発病
早期に抗がん薬の治療を開始することによって治癒率は高くなる。

ウイルソン病
概要 胆汁への銅の排泄障害などにより体内に銅の蓄積が起こるために脳の障害や肝硬変などを生じる疾患。
血液中には銅を運ぶ機能が低下するために体内に銅が蓄積する。
原因 遺伝性の疾患
症状
肝硬変
錐体外路症状 構音障害・嚥下障害、羽ばたき振戦、不随意運動など
カイザー・フライシャー角膜輪 角膜の辺縁に灰色のリングが認められる。
診断
血液検査 肝機能障害
※幼児、学童期に肝機能障害がみられた場合はこの疾患を疑ってみる。
眼の検査 カイザー・フライシャー角膜輪
臨床症状
肝生検
治療
食事療法 銅を多く含む食品の制限
薬物療法 体内の銅を排泄
備考
10〜20代の人に多い。

●病型
発症前型(無症状期)
肝型
劇症肝炎型
溶血型
神経型
肝神経型

川崎病

皮膚粘膜リンパ節症候群(MCLS)
概要 小〜中くらいの太さの動脈に炎症が起こる病気。
原因 不明
感染症によるものと考えられている。
症状 ●以下のうち5個以上あてはまれば川崎病と診断される。
発熱 5日以上続くことが多い。
両眼の充血
イチゴ舌 舌の表面に赤いぶつぶつができる。
唇は赤くはれる。
発疹 体じゅうに大小のものができる。
四肢末端の変化 手足が硬くはれる。
回復期は手足の皮膚がむける。
非化膿性頸部リンパ節腫脹 頚部のリンパ節がはれる。

その他の症状
腹痛、関節痛、頭痛、下痢、黄疸など
冠動脈瘤、弁膜症、心筋炎など
診断
臨床症状
血液検査 炎症反応が高値
心エコー検査
治療
急性期
薬物療法
アスピリン内服療法 炎症を抑え、血液の凝固を抑える。
γ―グロブリン
(血液製剤)
冠動脈瘤の発生を抑える。
冠動脈瘤が発生した場合
薬物療法
アスピリン内服療法 継続して投与
冠動脈拡張術
血管バイパス手術
備考 主に4歳児以下の乳幼児に発症
男子の方が少し多い。

川崎病心血管後遺症
概要
川崎病の合併症として生じる冠動脈の障害。
川崎病にかかると冠動脈の拡張や瘤が生じる。
瘤が大きくなると血栓ができ、それによる急性心筋梗塞などが生じることがある。
原因 不明
症状
診断
心電図検査
心エコー検査
心臓カテーテル検査
治療
備考
急性小児片麻痺
概要
体の片側にけいれんが生じ、その後に片麻痺を引き起こす疾患。
6歳以下の子供にみられる。
原因
脳炎、髄膜炎。頭部外傷、脳血管障害
原因不明
症状

かぜの症状や発熱などに引き続き、半身のけいれんが生じ、その後に片麻痺を引き起こす。

診断
臨床症状
血液検査
頭部CT検査
頭部MRI検査
髄液検査
治療
薬物療法 抗けいれん薬
理学療法
備考 片麻痺の小児の約2割は回復するが8割は回復しないとされている。
結節性硬化症

●その他

インフルエンザ
概要
潜伏期 1〜3日
原因
ウィルス A型
B型
症状
高熱(39℃以上)
全身倦怠感
咳、のどの痛み
下痢、嘔吐、腹痛

合併症
気管支炎
肺炎
脳症
診断
インフルエンザ検査キット
治療
抗ウイルス薬 タミフル

アセトアミノフェン以外の解熱薬を使用すると脳症時の死亡率が上がるとされている。
備考
12月〜3月に流行する。
流行の時期には外出をひかえて帰宅時には手洗い、うがいをする。
子供の場合は脳症の危険性も高いので予防接種を受けておく方がよい。
異物誤吸入
概要 異物が気道内に入り気道閉塞を起こす。
原因
症状
診断
胸部X線写真
気管支内視鏡検査
治療
全身麻酔をして、気管支鏡で異物を摘出する
炎症が起きている場合には、ステロイド薬、抗菌薬を投与。
備考
乳幼児突然死症候群
SIDS

● SIDS 関連情報サイト
プレホスピタルケア 救急や災害時の対処方法について
NPO法人 SIDS家族
乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する
ガイドラインの公表について
厚生労働省ホームページ
愛情遮断症候群
概要 母子、家族関係において子どもが十分な愛情を感じられないまま育ったために成長や発達に遅れを生じること。
原因 母親などの養育者が、うつ状態や薬物中毒などで適切に子育てをすることができない。
養育者自身も子ども時代に十分な愛情を受けて育っていない場合もある。
症状 栄養障害により、身長、体重などが同年代の児童よりも足りないなど。
診断
身体測定 成長の評価を行なう
治療
栄養指導 適切な食事
カウンセリング 養育者の心理的ケア
備考

関連情報サイト
●機関・組織
東京都こどもの医療ガイド こどもの医療に関する総合情報サイトです。
子供の脳血管奇形・血管障害・血管腫のホームページ
小児集中治療室(PICU)
ホームページ
子供の心臓病や手術について詳しく解説されているサイトです。
難病のこども支援全国ネットワークホームページ 難病のこどものためのサイトです。
日本小児科学会
i-子育てネット ※各自で検索をお願いします。

●病院・診療所
獨協医科大学越谷病院小児外科 疾患や手術などの詳細な情報が掲載されています。
加藤小児科ホームページ
妹尾小児科ホームページ
こばやし小児科
ホームページ
久保田産婦人科麻酔科医
ホームページ院
乳幼児突然死症候群(SIDS)について
やまて小児科ホームページ 小児の疾患の説明などが掲載されています。
仙台市立病院小児科
ホームページ
小児救急の知識などがあります。
土川内科小児科ホームページ ※ 小児科の疾患だけではなく様々な情報が掲載されています。

患者・障がい児さんのサイト
ゆっくりねっとサーチ
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