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耳せつ(限局性外耳道炎) |
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概要 |
急性限局性外耳道炎ともいい、急性外耳道炎の限局したもの。 |
原因 |
耳に不潔な水などが入ったり、耳掃除で傷を付けてしまい感染を起こす。 |
症状 |
痛み |
診断 |
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治療 |
薬物療法 |
抗生物質の内服
軟膏の塗布 |
外科的療法 |
切開して内容物を排出する。 |
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備考 |
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●耳せつの関連情報サイト
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外耳道湿疹 |
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概要 |
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原因 |
皮膚に外的刺激(シャンプーなど)が加わることにより、浮腫性の紅斑が出現し炎症が生じる。 |
症状 |
悪化するにつれて丘疹、漿液性丘疹、水疱、膿疱へと進んでいく。湿潤とびらんを示してきます。乾燥するとかさぶたができ治癒する。
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診断 |
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治療 |
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ステロイド軟膏の塗布 |
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抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬の内服 |
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備考 |
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●外耳道湿疹の関連情報サイト
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外耳道真菌症 |
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概要 |
外耳道に真菌(かび)がはえる。 |
原因 |
慢性中耳炎などに合併して生じる。
カンジダ、アスペルギルスなど真菌がよく見られる。 |
症状 |
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診断 |
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治療 |
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耳垢、かびの掃除(顕微鏡下で吸引や剥離除去を行なう。) |
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ステロイド軟膏や点耳薬、抗真菌剤を塗る |
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備考 |
耳掃除をよくする習慣のある人に多くみられる。 |
●外耳道真菌症の関連情報サイト
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外耳道損傷 |
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概要 |
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原因 |
耳かきなどで外耳道に傷がついてしまう。 |
症状 |
痛みと出血 |
診断 |
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治療 |
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備考 |
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悪性外耳(道)炎 |
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概要 |
細菌感染への抵抗力が低下した高齢者に起こりやすい緑膿菌による外耳道感染症。
外耳道の皮膚だけでなく周囲の軟骨や骨を破壊し、頭蓋内にまで進行することもある。 |
原因 |
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症状 |
激しい耳の痛みや膿性耳漏と外耳道の腫脹などがある。
中耳まで炎症が波及すれば難聴が出現する。 |
診断 |
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治療 |
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備考 |
難治性で予後は不良。 |
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外耳道真珠腫(真珠腫性中耳炎) |
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概要 |
鼓膜の一部が奥に入り込んでいく状態。
炎症が進行すると乳突洞や上鼓室へ炎症が波及する。
場合により真珠腫性中耳炎を発症する。 |
原因 |
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症状 |
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鼓膜が奥に入り込み強い炎症や骨破壊を生じる。
耳だれ、難聴、めまい、耳鳴りなども生じる。 |
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進行すると髄膜炎や脳膿瘍を起こす恐れがある。 |
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診断 |
臨床診断 |
顕微鏡や内視鏡で鼓膜を観察する。 |
側頭骨CT |
薄いスライスにより検査 |
聴力検査 |
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治療 |
薬物療法 |
抗生剤の点耳や内服 |
外科的療法 |
鼓室形成術 |
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備考 |
術後の再発が問題となる。 |
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外耳の軟骨膜炎(耳介軟骨膜炎) |
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概要 |
外耳の軟骨が感染によって炎症を起こした状態。 |
原因 |
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症状 |
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耳が赤くなり、痛みや腫れなどが生じる。 |
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灼熱感、疼痛 |
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炎症が進行すると膿が溜まる。 |
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膿により軟骨への血液の流れが途絶えると軟骨が壊死を起こして耳が変形してしまう場合もある。 |
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診断 |
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治療 |
薬物療法 |
抗生物質、消炎鎮痛薬 |
外科的療法 |
切開して膿を排出する。 |
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備考 |
早期に炎症の治療をしないと耳介の変形を生じる場合がある。 |
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耳垢栓塞 |
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概要 |
耳垢を長く取らないでおくと、耳の穴をふさいでしまう。 |
原因 |
綿棒での耳掃除のし過ぎにより耳垢を奥に押し込んで奥の方で溜まることもある。 |
症状 |
難聴 |
診断 |
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治療 |
耳垢の除去 |
備考 |
耳垢は、外耳道の耳垢腺という分泌腺からの分泌物によってできる。 |
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外耳道閉鎖症 |
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概要 |
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原因 |
先天性 |
耳介奇形、小耳症などの先天性奇形との併発 |
後天性 |
外傷、外部からの慢性的な刺激、外耳などの慢性炎症性疾患
※サーファーズイヤー |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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後天性外耳道狭窄(症) |
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概要 |
後天的に外耳道が狭くなる疾患。 |
原因 |
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症状 |
難聴 |
診断 |
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治療 |
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備考 |
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サーファーズイヤー |
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概要 |
冷たい海水の中に長期間入り続けると、防御反応のために鼓膜の手前の軟骨が張り出してきて外耳道が狭くなる。 |
原因 |
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症状 |
難聴 |
診断 |
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治療 |
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備考 |
サーフィンなど海水に入る時は耳栓を必ずつける。 |
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小耳症 |
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概要 |
耳介が小さくなる先天性の奇形。
外耳・中耳の奇形を伴い、難聴を合併することがある。 |
原因 |
先天性の奇形 |
症状 |
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診断 |
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治療 |
耳介形成術 |
患者さんの肋軟骨などを採取し耳介の形に細工したものを皮膚の下に埋め込む。 |
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備考 |
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●小耳症の関連情報サイト
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耳介湿疹 |
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概要 |
耳の内側の見える部分にできた湿疹。
いつも一方の耳を下にして寝ているため、耳内部がムレて湿疹ができることが多いのです。 |
原因 |
同じ方向を向いて寝ていると下側の部分がむれて湿疹ができる。 |
症状 |
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診断 |
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治療 |
消毒。場合によりステロイド軟膏や抗生剤 |
備考 |
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耳介血腫 |
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概要 |
耳介の外傷により耳介軟骨と軟骨膜との間に血液がたまる。 |
原因 |
耳介の外傷 |
症状 |
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診断 |
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治療 |
経過観察 |
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薬物療法 |
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外科的療法 |
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穿刺による血腫除去 |
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ドレーンチューブ挿入による持続排出
約1週間くらい |
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形成術 |
変形した耳介を形成する。 |
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備考 |
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中耳炎 |
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急性中耳炎 |
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滲出性中耳炎 |
概要 |
耳と鼻をつないでいる耳管機能が低下して中耳に浸出液が貯まることにより難聴になる。 |
症状 |
難聴、耳のつまり |
診断 |
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治療 |
鼓膜切開術 |
鼓膜を切開して中の滲出液を排出する。 |
換気チューブ留置 |
治りにくい場合などに液がたまらないようにチューブを留置する。 |
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備考 |
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慢性中耳炎
(穿孔性中耳炎) |
概要 |
何度も中耳炎を繰り返すことで起こる。
鼓膜に穴が開いてしまい閉鎖しない状態になる。 |
症状 |
難聴、耳垂れ |
診断 |
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治療 |
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備考 |
耳小骨が溶けて無くなっている場合は難聴もひどくなる。 |
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●中耳炎の関連情報サイト
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メニエール病 |
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概要 |
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原因 |
不明
内耳の中の内リンパ液が過剰になるために発症すると考えられているがリンパ液が過剰になる原因は不明。 |
症状 |
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回転性めまい
30分くらいから数時間続く。 |
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耳鳴り |
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難聴 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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●メニエール病の関連情報サイト
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耳管炎 |
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概要 |
耳管が炎症で腫れているために空気が中耳の中に送り込まれず、鼓膜の動きが悪くなって難聴の症状が現れる。 |
原因 |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
薬物療法 |
アレルギーが原因の場合は鼻アレルギー治療薬 |
換気チューブ留置 |
慢性化して中耳滲出液が貯留するなど症状が進行している場合に鼓膜にチューブを挿入して中耳の換気をする。 |
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備考 |
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耳管閉塞 |
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概要 |
耳管の調節機構がうまく働かずに耳管が閉塞している状態。
耳管周囲の炎症による粘膜の浮腫により生じる。 |
原因 |
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上気道炎、副鼻腔炎に伴う後鼻漏 |
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アデノイド肥大や腫瘍など |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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耳管狭窄症 |
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概要 |
耳管の調節機構がうまく働かずに耳管が正常に開かない状態。
耳管周囲の炎症による粘膜の浮腫により生じる。 |
原因 |
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上気道炎、副鼻腔炎に伴う後鼻漏 |
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アデノイド肥大や腫瘍など |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
耳管は普段はふさがっており、あくびやものを飲み込む時に開いて中耳外界と中耳の圧が平衡状態になる。 |
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耳管開放症 |
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概要 |
耳管の調節機構がうまく働かずに耳管が常に開いた状態になる。 |
原因 |
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上気道炎、副鼻腔炎に伴う後鼻漏 |
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アデノイド肥大や腫瘍など |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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●耳管開放症の関連情報サイト
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乳様突起炎 |
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概要 |
急性中耳炎が、中耳の周囲にある乳様突起に広がる。
感染が広がることより乳様突起の内側の部分が破壊されていく。 |
原因 |
急性中耳炎に引き続いて生じる。 |
症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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適切に治療しないで悪化すると聾(ろう)や敗血症、髄膜炎、脳膿瘍を生じることもある。 |
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錐体尖(端)炎 |
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概要 |
急性中耳炎が、中耳の周囲にある乳様突起、さらに錐体尖に広がる。
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原因 |
急性中耳炎に引き続いて生じる。 |
症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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鼓膜穿孔 |
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概要 |
鼓膜に穴が開いた状態 |
原因 |
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中耳炎 |
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急激な鼓膜への圧力の上昇(平手打ち、爆発、潜水など) |
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綿棒などの異物を差し込んでしまう。 |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
薬物療法 |
感染が生じている場合。
抗生物質が入った点耳薬 |
鼓室形成術 |
穴がふさがらない場合 |
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備考 |
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鼓膜炎 |
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概要 |
水疱性鼓膜炎 |
鼓膜に水疱が生じる |
肉芽腫性鼓膜炎 |
鼓膜に肉芽やびらんが生じる |
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原因 |
不明 |
症状 |
水疱性鼓膜炎 |
激しい耳の痛み、難聴 |
肉芽腫性鼓膜炎 |
がんこな耳だれ、耳鳴り |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
0〜40代の成人女性に多い。 |
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鼓室硬化症 |
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概要 |
鼓膜や耳小骨周囲が石灰化した組織で覆われてしまう疾患。
耳小骨の可動制限などが起こり聴力の低下を生じる。 |
原因 |
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症状 |
アブミ骨が動かなくなり、アブミ骨の底も硬化するため難聴になる。 |
診断 |
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治療 |
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備考 |
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耳硬化症 |
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概要 |
耳小骨のアブミ骨底板と周囲の骨との間が動きにくくなる疾患 |
原因 |
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症状 |
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診断 |
聴力検査 |
両側の難聴。
低音部により難聴がある |
ティンパノメトリー |
鼓膜の動きを測定する |
CT検査 |
耳小骨と周囲の観察 |
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治療 |
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備考 |
両側進行性 |
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前庭神経炎 |
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概要 |
内耳の前庭器官が急に障害を起こし、突発的にめまいが起きる疾患。 |
原因 |
不明。
ウイルスなどの感染が原因と考えられている。 |
症状 |
激しい回転性のめまい、吐き気、嘔吐 |
診断 |
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治療 |
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備考 |
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伝音難聴 |
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概要 |
音の振動が内耳の中にあるセンサーにまでうまく到達しないことで起こる難聴
外耳と鼓膜、中耳の障害による |
原因 |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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感音難聴 |
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概要 |
音の振動は内耳に伝わるのに、内耳そのもののに異常があるか、脳までの伝達経路に異常があることによる難聴 |
原因 |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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突発性難聴 |
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概要 |
感音難聴のひとつ |
原因 |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
安静 |
ストレスをさける |
薬物療法 |
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ステロイド薬 |
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内耳循環改善薬 |
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抗凝固薬 |
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血管拡張薬 |
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利尿薬 |
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代謝賦活薬 |
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備考 |
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耳痛 |
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強い耳痛をおこす外耳疾患 |
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軽い耳痛をおこす外耳疾患 |
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強い耳痛をおこす中耳疾患 |
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軽い耳痛をおこす中耳疾患 |
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耳漏 |
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概要 |
外耳道、鼓膜、中耳の疾患で見られる。 |
原因 |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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鼻炎 |
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●鼻炎の種類
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鼻炎 |
鼻腔の粘膜に、さまざまな原因で炎症が生じたもの |
急性鼻炎 |
鼻炎のうちで急激な経過をとるもの |
慢性鼻炎 |
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慢性肥厚性鼻炎 |
鼻炎のうちの下鼻甲介の腫れが慢性化したもの |
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急性鼻炎 |
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概要 |
鼻炎のうちで急激な経過をとるもの |
原因 |
かぜウイルス |
症状 |
鼻症状(鼻づまり、鼻汁、くしゃみなど)
細菌感染を合併すると膿性の鼻漏を生じる。 |
診断 |
臨床診断 |
治療 |
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備考 |
花粉症は眼の症状を伴うことが多い |
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慢性鼻炎 |
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概要 |
鼻の粘膜が慢性的に赤く腫れている状態。
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原因 |
急性鼻炎を繰り返した場合や、症状が長引いた場合に起こる。 |
症状 |
鼻づまりと鼻漏 |
診断 |
鼻鏡 |
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単純エックス線検査 |
副鼻腔 |
CT検査 |
副鼻腔の断層撮影 |
アレルギー検査 |
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治療 |
薬物療法 |
血管収縮薬の点鼻 |
外科的療法 |
鼻中隔矯正術
下鼻甲介切除術 |
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備考 |
鼻漏がのどに落ちる後鼻漏も起こる。 |
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鼻過敏症 |
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アレルギー性鼻炎 |
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血管運動性鼻炎 |
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好酸球増多性鼻炎 |
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アレルギー性鼻炎 |
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概要 |
アレルギーを起こす原因となる抗原を吸い込むことにより特異的な抗体と反応してくしゃみ、鼻水などの症状が出る。 |
症状 |
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診断 |
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治療 |
薬物療法 |
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減感作療法 |
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トリクローク酢酸療法 |
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レーザー治療 |
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ステロイド注射 |
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下鼻甲介粘膜下高周波(ラジオ波)手術 |
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|
備考 |
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血管運動性鼻炎 |
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概要 |
化学製品や疲労、気温の変化などにより、くしゃみや鼻づまり、鼻漏が生じる疾患。
鼻の粘膜の血管運動神経の異常な反応により生じると考えられている。 |
症状 |
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診断 |
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治療 |
薬 |
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手術 |
後鼻神経切断術 |
内視鏡を用いて、くしゃみ と鼻水に関係する神経を切断する。
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下甲介粘膜焼灼術 |
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後鼻神経凍結手術 |
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備考 |
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鼻漏 |
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概要 |
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鼻の粘膜にある分泌腺と杯細胞から出た分泌液と、鼻の血管から出た血漿成分が合わさったもの。 |
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|
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原因 |
●鼻汁が増える疾患
急性鼻咽頭炎 |
ウイルスを排泄するために鼻汁が出る。 |
アレルギー性鼻炎 |
抗原を排泄するために鼻汁が出る。 |
慢性副鼻腔炎 |
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血管運動性鼻炎 |
熱い物を食べた時に鼻汁が出るように熱などに過敏に反応することで出る。 |
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症状 |
|
診断 |
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治療 |
薬物療法 |
抗ヒスタミン薬や抗コリン作用薬 |
外科的療法 |
神経切断術 |
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備考 |
鼻のかみすぎに注意しないと細菌が進入することにようr副鼻腔炎や中耳炎を引き起こすことがある。 |
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鼻茸(鼻ポリープ) |
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概要 |
慢性的副鼻腔炎に続いてできることが多い白い水ぶくれのようなこぶ。 |
原因 |
|
症状 |
|
左右交互に鼻づまりが起こり、次第に両方がつまるようになる。 |
|
膿性の鼻汁が長期間に渡り出るようになる。 |
|
場合により頭痛やさらには鼻が変形することもある。 |
|
|
|
診断 |
視診 |
鼻腔内の視診 |
副鼻腔エックス線撮影 |
副鼻腔炎の有無や鼻茸の重症度のみる。 |
副鼻腔CT検査 |
副鼻腔炎の有無や鼻茸の重症度のみる。 |
|
治療 |
薬物療法 |
抗生物質(マクロライド系)の長期間服用 |
ネブライザ―療法 |
|
外科的療法 |
摘出術 |
内視鏡下鼻内副鼻腔手術
ESS |
|
|
備考 |
|
マイクロデブリッダーという鼻茸を削り取る装置を使えば日帰りで手術を行なうことも可能になっている。 |
|
電動で刃を回転さて軟部組織の切除と吸引を同時に行いポリープだけを除去する。 |
|
|
鼻のせつ<フルンケル> |
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概要 |
鼻の穴の入口付近(鼻前庭)に細菌感染が生じてうみが溜まった状態。
爪による傷や鼻毛を抜くことなどで細菌感染が生じる。 |
原因 |
|
症状 |
|
鼻前庭の腫れ、痛み、発赤 |
|
症状が進行すると顔面蜂窩織炎を生じることもある。 |
|
診断 |
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治療 |
薬物療法 |
抗生剤の内服、軟膏の塗布 |
外科的療法 |
うみが溜まった場合は切開術を行なう |
|
備考 |
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鼻中隔弯曲症 |
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概要 |
鼻中隔が通常よりもひどく曲がっている状態。
曲がりがひどい場合は鼻中隔軟骨をまっすぐにする必要がある。 |
症状 |
鼻づまり
※空気の通りが悪いため |
診断 |
|
治療 |
|
備考 |
鼻中隔が弯曲しているとその部分の粘膜が薄くなるので血管が傷ついて鼻出血の原因になる。 |
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鼻ののう胞 |
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鼻の粘液のう胞 |
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花粉症 |
●花粉症の関連情報サイト
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副鼻腔のポリープ |
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概要 |
慢性的副鼻腔炎に続いてできることが多い白い水ぶくれのようなこぶ。 |
原因 |
|
慢性副鼻腔(びくう)炎に引き続いてできる。 |
|
最近はアレルギー性鼻炎に引き続いてできる。 |
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症状 |
|
左右交互に鼻づまりが起こり、次第に両方がつまるようになる。 |
|
膿性の鼻汁が長期間に渡り出るようになる。 |
|
場合により頭痛やさらには鼻が変形することもある。 |
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|
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診断 |
視診 |
鼻腔内の視診 |
副鼻腔エックス線撮影 |
副鼻腔炎の有無や鼻茸の重症度のみる。 |
副鼻腔CT検査 |
副鼻腔炎の有無や鼻茸の重症度のみる。 |
|
治療 |
薬物療法 |
抗生物質(マクロライド系)の長期間服用 |
ネブライザ―療法 |
|
外科的療法 |
摘出術 |
内視鏡下鼻内副鼻腔手術
ESS |
|
|
備考 |
|
マイクロデブリッダーという鼻茸を削り取る装置を使えば日帰りで手術を行なうことも可能になっている。 |
|
電動で刃を回転さて軟部組織の切除と吸引を同時に行いポリープだけを除去する。 |
|
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急性副鼻腔炎 |
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概要 |
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原因 |
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風邪などに引き続き、細菌が副鼻腔に入っていくことで感染する。 |
|
気圧性副鼻腔炎といって飛行機に乗るなど副鼻腔の気圧が急激に変化することによっても生じる。 |
|
症状 |
|
診断 |
視診 |
鼻腔内の視診 |
副鼻腔エックス線撮影 |
副鼻腔の液面などの観察 |
副鼻腔CT検査 |
副鼻腔内の観察 |
|
治療 |
|
備考 |
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体の抵抗力が低下している時には発症しやすい。 |
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片側だけに生じることが多い。 |
副鼻腔 |
上顎洞 |
頬部の痛み |
篩骨洞 |
眼の内側の痛み |
蝶形骨洞 |
頭痛や頭重感 |
前頭洞 |
おでこの痛み |
|
|
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慢性副鼻腔炎 |
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概要 |
急性副鼻腔炎が治らずに慢性化したもの |
原因 |
鼻と副鼻腔の間の穴が細菌感染による粘膜の腫れのために閉じてしまい副鼻腔にたまった膿が排泄されにくくなるため |
症状 |
|
診断 |
視診 |
鼻腔内の視診 |
副鼻腔エックス線撮影 |
副鼻腔の液面などの観察 |
副鼻腔CT検査 |
副鼻腔内の観察
鼻茸があれば慢性副鼻腔炎の可能性が高い。 |
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治療 |
薬物療法 |
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吸引 |
鼻・副鼻腔にたまった鼻汁の吸引 |
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|
内視鏡下鼻内副鼻腔手術
ESS |
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|
備考 |
粘膜の腫れが続くと鼻茸が発生することがある。
気管支喘息を伴う場合もある。
両側に生じることが多い。 |
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アレルギー性副鼻腔炎 |
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概要 |
アレルギー性鼻炎に慢性の副鼻腔炎を伴う疾患 |
原因 |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
|
備考 |
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歯性上顎洞炎 |
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概要 |
虫歯により歯根の先に生じた炎症や辺縁性歯周炎などが上顎洞まで波及することにより起こる。 |
症状 |
患側の顔面の腫脹、熱感、頭重感、悪臭鼻漏、鼻閉など |
診断 |
歯牙エックス線撮影、パノラマ、エックス線撮影、CT検査、MRI検査など |
治療 |
|
備考 |
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術後5〜15年目に再発しやすい |
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多くの場合片側のみ |
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上顎の第一、第二大臼歯、第二小臼歯が原因となる。
→上顎洞底との距離が近いか、歯根が上顎洞に露出していることが多いため |
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咽頭炎 |
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急性咽頭炎 |
概要 |
咽頭に起こった炎症のことで、俗に「のど風邪」といいます。 |
原因 |
ウイルスや細菌(A群溶血性レンサ球菌など)の感染による。
その他、刺激性ガスの吸入などにもよる。 |
症状 |
急激な咽頭の痛み。
全身倦怠感や頭痛、発熱などを伴うこともある。 |
診断 |
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治療 |
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慢性咽頭炎 |
概要 |
急性咽頭炎が治らない場合や、たばこなどの慢性的な咽頭の刺激により炎症が続く。 |
原因 |
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症状 |
咽頭の不快感、異物感、咳など |
診断 |
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治療 |
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その他の咽頭炎 |
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急性扁桃炎 |
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概要 |
口蓋扁桃に起こった急性の炎症のこと。
口蓋扁桃が赤く腫れたり、扁桃に膿栓ができる。 |
原因 |
ウイルス感染や細菌感染による |
症状 |
咽頭痛、嚥下痛、発熱、耳への放散痛、食欲不振など |
診断 |
臨床診断 |
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視診 |
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血液検査 |
白血球数の増加、CRP陽性 |
尿検査 |
脱水の状態をみる |
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治療 |
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備考 |
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症状が進行すると扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍を合併する場合がある。 |
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小児の場合には経口摂取ができないために脱水症状を起こすことがあるので注意が必要である。 |
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慢性扁桃炎 |
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概要 |
慢性単純性扁桃炎 |
持続的にのどの痛みや違和感、微熱などがある。 |
習慣性扁桃炎 |
急性扁桃炎を年に3〜4回以上繰り返す。
小児期に多い。 |
病巣性扁桃炎 |
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扁桃が病巣となり二次疾患を引き起こすもの。
扁桃自体の症状は軽度かほとんどないにもかかわらず、皮膚、腎臓、関節などにさまざまな障害を起こす疾患。 |
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扁桃を摘出することで症状改善が得られる。 |
代表的な二次疾患 |
掌蹠膿胞症、IgA腎症、胸肋鎖骨過形成症、乾癬、関節リウマチなど |
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原因 |
習慣性扁桃炎 |
ウイルス感染や細菌感染による |
病巣性扁桃炎 |
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症状 |
習慣性扁桃炎 |
咽頭痛、嚥下痛、発熱、耳への放散痛、食欲不振など
口蓋扁桃が赤く腫れたり、扁桃に膿栓ができる。
急性期を過ぎると、慢性単純性扁桃炎の状態になり、軽いのどの痛みや微熱が続いたりほとんど症状のない場合もある。 |
病巣性扁桃炎 |
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診断 |
臨床診断 |
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視診 |
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血液検査 |
白血球数の増加、CRP陽性
慢性感染を調べるためにはASO定量、ASKの測定をする。 |
扁桃誘発試験 |
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治療 |
薬物療法 |
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外科的療法(摘出術) |
薬物療法を行なっても扁桃炎を繰り返し、血清ASO、ASK値の上昇を認める場合に口蓋扁桃、アデノイドの摘出術を行う。 |
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備考 |
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扁桃肥大 |
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概要 |
扁桃が、通常よりも大きくなること。 |
原因 |
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症状 |
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診断 |
視診 |
●扁桃肥大の程度
1度肥大 |
わずかに突出 |
2度肥大 |
1度と3度の中間 |
3度肥大 |
扁桃が互いに接するほどの肥大 |
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治療 |
薬物療法 |
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外科的療法(摘出術) |
長期にわたり症状が改善しない場合。 |
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備考 |
扁桃 |
口蓋扁桃 |
2〜3歳頃より大きくなり7〜8歳で最大になり、9〜10歳ころには小さくなる。 |
咽頭扁桃 |
6〜7歳ころに最大になる。 |
耳管扁桃 |
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舌根扁桃 |
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アデノイド肥大 (咽頭扁桃肥大) |
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概要 |
咽頭扁桃が、通常よりも大きくなること。 |
症状 |
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診断 |
レントゲン撮影 |
治療 |
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備考 |
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扁桃周囲炎 |
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概要 |
扁桃炎の炎症が扁桃の被膜を越えて周囲に及ぶこと。 |
原因 |
急性扁桃炎に引き続いて生じる。 |
症状 |
激しい咽頭痛、嚥下痛、耳への放散痛、開口障害、食欲不振など |
診断 |
臨床症状 |
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視診 |
口蓋扁桃やその周囲の粘膜が赤く腫脹 |
血液検査 |
白血球数の増加、CRP陽性
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治療 |
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備考 |
30代の男性に多く発症する。 |
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扁桃周囲膿瘍 |
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概要 |
扁桃周囲炎の症状が悪化すると扁桃の被膜の外に膿が溜まって大きく腫れる。 |
症状 |
激しい咽頭痛、嚥下痛、耳への放散痛、開口障害、発熱、食欲不振、全身倦怠感など |
診断 |
臨床症状 |
膿瘍部を針で刺して膿汁の有無を調べる。 |
視診 |
口蓋扁桃やその周囲の粘膜が赤く腫脹 |
血液検査 |
白血球数の増加、CRP陽性 |
CT検査 |
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エコー検査 |
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治療 |
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備考 |
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扁桃の悪性リンパ腫 |
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概要 |
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原因 |
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症状 |
初期 |
痛みがほとんど無く、扁桃肥大や扁桃炎などと間違われることがある。 |
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診断 |
臨床症状 |
片側性の扁桃肥大や難治性の潰瘍などがあれば悪性腫瘍を疑う。 |
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治療 |
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備考 |
口蓋扁桃は悪性リンパ腫の好発部位である。 |
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扁桃 |
10〜12歳ぐらいまでは生理的にも肥大がある。 |
●扁桃の関連情報サイト
急性喉頭炎 |
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概要 |
喉頭の粘膜に起こる急性の炎症
風邪症候群の部分症状として現れることが多い。 |
原因 |
ウイルス(インフルエンザウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなど)や細菌(A群溶血性連鎖球菌、肺炎球菌、ブドウ球菌など)の感染。 |
症状 |
声がかれたり、乾いた咳をする。 |
診断 |
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治療 |
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備考 |
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慢性喉頭炎 |
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概要 |
急性喉頭炎が治らないままま喉頭の炎症が慢性化した状態。 |
原因 |
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急性喉頭炎の反復 |
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後鼻漏 |
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慢性的に粉塵や刺激ガスなどさらされる |
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症状 |
声がれ、のどの異物感、咳など |
診断 |
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治療 |
薬物療法 |
消炎薬、鎮咳薬、抗生剤 |
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ネブライザー吸入 |
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備考 |
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声帯結節 |
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概要 |
声帯に生じる炎症性の腫瘤。
通常は両側に発生する。 |
原因 |
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症状 |
声がれ、のどの違和感や発声時の違和感 |
診断 |
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治療 |
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備考 |
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後鼻漏 |
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喉頭浮腫 |
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声帯浮腫 |
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喉頭攣縮 |
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喉頭の悪性新生物 |
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声帯ポリープ |
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医療の掲載項目についての注意事項 |
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