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目次 |
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急性腎炎症候群 | 急性糸球体腎炎 | 急性腎盂腎炎 | 慢性腎盂腎炎 | 水腎症 |
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急性腎炎症候群 |
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突然または短時間に発症するもの。
悪化すると急速進行性糸球体腎炎になり、糸球体が破壊され腎不全になる。 |
概要 |
主に小児が咽喉や皮膚感染を起こすことにより発症 |
原因 |
レンサ球菌による感染が多い。 |
症状 |
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診断 |
●精密検査
血液検査 |
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尿検査 |
24時間蓄尿検査 |
腎機能検査 |
クレアチニン・クリアランス
(糸球体機能検査)
β2-ミクログロブリン
(尿細管性タンパク尿) |
腎生検 |
腎組織を採取し顕微鏡で診断 |
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治療 |
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備考 |
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急性糸球体腎炎 |
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概要 |
血液を濾過している糸球体に炎症が起こる。
そのため腎臓でつくられる尿量が減り、水や電解質、老廃物が体内に溜まって浮腫や血圧上昇が起きる。
また、炎症によって傷ついた糸球体から赤血球や蛋白質が漏れ出し血尿や蛋白尿が出る。 |
原因 |
A群β溶血性連鎖球菌が90%を占める。
上気道感染症から10日間くらいの潜伏期をへて発病することが多い。 |
症状 |
尿が出にくい、浮腫、血圧の上昇、血尿など |
診断 |
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治療 |
保存的療法 |
安静と保温 |
食事療法 |
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薬物療法 |
抗生剤、利尿薬、降圧薬 |
外科的治療 |
扁桃炎を繰り返し、尿所見が悪化する場合は扁桃腺摘出を行なう場合がある。 |
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備考 |
5〜15歳の学童に多い。
小児 |
自然に軽快することがほとんど |
成人 |
約半数で慢性化する。 |
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慢性腎盂腎炎 |
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概要 |
腎盂腎炎が繰り返されることにより慢性腎盂腎炎になる。 |
原因 |
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尿路への繰り返し起きる細菌感染により生じる。 |
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腎盂・尿管の形態異常や尿路結石、悪性腫瘍、膀胱尿管逆流現象、神経因性膀胱、前立腺肥大症などが原因されている。 |
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症状 |
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無症状 |
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寒気を伴った高熱 |
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進行すると腎不全に至る場合もある。 |
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診断 |
尿検査 |
尿中の白血球や細菌を調べる。 |
細菌培養検査 |
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腹部X線検査 |
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腹部CT線検査 |
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腹部エコー検査 |
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経静脈性腎盂造影 |
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膀胱造影 |
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治療 |
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備考 |
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慢性糸球体腎炎症候群 |
透析導入の原疾患の第2 位 |
慢性腎炎 |
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水腎症 |
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概要 |
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腎盂よりも下部の尿路閉塞により腎盂と腎杯の拡張が生じる疾患。
腎実質は萎縮をする。 |
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原因 |
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症状 |
腹痛 |
診断 |
単純X線検査 |
尿管結石 |
腹部CT検査 |
尿管結石、腎盂・尿管の拡張 |
腹部エコー検査 |
尿管結石、腎盂・尿管の拡張 |
点滴静注腎盂造影 |
腎盂の拡張 |
逆行性腎盂造影 |
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治療 |
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備考 |
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水尿管(症) |
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概要 |
尿管が正常よりも拡張する疾患。
通常は水腎症も伴う。 |
原因 |
尿路結石症 |
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悪性腫瘍の尿管・膀胱や膀胱などへの浸潤 |
腎細胞がん、腎盂・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、尿道がん、子宮がん、卵巣がんなど |
腎嚢胞による圧迫 |
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炎症などによる尿管の狭窄 |
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膀胱尿管逆流現象と神経因性膀胱による尿の停滞 |
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症状 |
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診断 |
単純X線検査 |
尿管結石 |
腹部CT検査 |
尿管結石、腎盂・尿管の拡張 |
腹部エコー検査 |
尿管結石、腎盂・尿管の拡張 |
点滴静注腎盂造影 |
腎盂の拡張 |
逆行性腎盂造影 |
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治療 |
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備考 |
●尿路の通過障害を起こす疾患
先天奇形 |
腎盂尿管移行部閉塞、下大静脈後尿管、尿管瘤、馬蹄鉄腎、後部尿道弁など |
尿路結石症 |
腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石 |
悪性腫瘍 |
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●水尿管症の関連情報サイト
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ネフローゼ症候群 |
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概要 |
多量の蛋白尿が出ることにより血液中の蛋白質が減少(低蛋白
血症)する。
それにより、浮腫や高脂血症が認められる。 |
原因 |
一次性ネフローゼ症候群
70〜80%とされている |
原発性糸球体疾患によるもの
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微小変化型ネフローゼ症候群
※小児に多い |
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巣状糸球体腎硬化症 |
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膜性腎症
※中高年者に多い |
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膜性増殖性糸球体腎炎など |
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二次性ネフローゼ症候群 |
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糖尿病性腎症 |
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全身性エリテマトーデスに伴うループス腎炎など |
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膠原病 |
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アミロイドーシス |
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症状 |
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診断 |
●ネフローゼ症候群の診断基準
1 |
蛋白尿(3.5g/日以上) |
2 |
低蛋白血症(血清総蛋白6.0g/dL以下)
あるいは低アルブミン血症(血清アルブミン3.0g/dL以下) |
3 |
高脂血症 |
4 |
浮腫 |
※1、2は必須項目 |
治療 |
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備考 |
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●ネフローゼ症候群の関連情報サイト
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血尿 |
概要 |
肉眼的血尿 |
尿の中に大量の血液が混ざっていると肉眼的にもわかる。 |
顕微鏡的血尿 |
肉眼ではわからないが顕微鏡で調べるとわかる。 |
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原因 |
腫瘍 |
主なものとして膀胱がん |
結石 |
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炎症 |
主なものとして膀胱炎 |
前立腺疾患 |
前立腺肥大症、前立腺がん |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
遊走腎でも血尿が出る場合がある。 |
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閉塞性尿路疾患 |
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概要 |
正常な尿の流れを妨げる尿路の構造的または機能的な疾患。
場合により腎機能不全(閉塞性腎症)を起こすことがある。 |
原因 |
尿路の構造的または機能的な異常 |
症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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尿路感染症 |
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概要 |
腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺、精巣などの尿路の感染を総称した名称。
尿路以外の睾丸(精巣)・副睾丸(精巣上体)・前立腺に発生した炎症も広義の尿路感染症に含まれる。 |
原因 |
前立腺疾患 |
前立腺疾患、腫瘍 |
神経因性膀胱 |
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尿路結石 |
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不衛生 |
尿失禁、便失禁、尿道カテーテル留置 |
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高齢者では、加齢に伴う膀胱の排尿機能の低下による残尿の増加と感染防御機構の減弱が原因となる。 |
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症状 |
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診断 |
尿検査 |
白血球、細菌 |
単純X線検査 |
尿管結石など |
腹部CT検査 |
尿管結石、腎盂・尿管の拡張など |
腹部エコー検査 |
尿管結石、腎盂・尿管の拡張など |
点滴静注腎盂造影 |
腎盂の拡張など |
逆行性腎盂造影 |
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●診断チャート
排尿時痛
(+) |
尿道分泌物
(+) |
性感染症の疑い |
尿道分泌物
(−) |
発熱
(+) |
腎盂腎炎など |
発熱
(−) |
膀胱炎、慢性前立腺炎など |
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血尿(+) |
膀胱炎、尿路結石、腎炎、尿路悪性腫瘍など |
陰嚢腫大
(+) |
精巣上体炎、精巣腫瘍など |
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治療 |
薬物療法 |
抗生剤
※耐性菌の問題があるので使用には注意を要する。 |
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備考 |
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尿道の留置カテーテルは留置期間をできる限り短くする。 |
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進行すると敗血症を引き起こす恐れがある。 |
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膀胱尿管逆流性尿路疾患 膀胱尿管逆流現象 VUR |
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概要 |
膀胱内の尿が膀胱の充満時や排尿時に、尿管、腎盂に逆流する現象です。 |
原因 |
膀胱尿管接合部の異常によるとされている。
※膀胱三角部の形態や尿管と膀胱壁の進入角度などによって逆流が生じると考えられている。 |
症状 |
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発熱、腰背部痛・側腹部痛など |
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常時VURがある場合は水腎・水尿管症を示すようになる。 |
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診断 |
単純X線検査 |
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腹部CT検査 |
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腹部エコー検査 |
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点滴静注腎盂造影 |
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膀胱造影 |
膀胱内に造影剤を注入して、臥位・立位・排尿時にX線透視下で観察しながら撮影する。
※尿路感染がある場合は抗菌薬で治療をしてから検査をする。 |
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治療 |
経過観察 |
小児期のVURは、自然に改善することがあるとされている。 |
外科的療法 |
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備考 |
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鎮痛薬<剤>性腎症 |
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概要 |
薬剤を過剰に服用することにより起こる腎臓の疾患。
処方箋なしで購入できる鎮痛薬によって起こる場合がある。 |
原因 |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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腎膿瘍 |
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概要 |
腎実質内にできる膿瘍。
腎皮質膿瘍 |
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皮膚などの腎臓以外の化膿している部位からの血行性感染によって生じる。 |
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血液透析、糖尿病など |
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一般に片側性である |
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腎髄質膿瘍 |
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上行性尿路感染が腎実質へ波及することで生じる。 |
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結石、尿路閉塞、膀胱尿管逆流など |
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原因 |
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症状 |
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診断 |
血液検査 |
白血球の増加、CRPの上昇 |
尿検査 |
腎髄質膿瘍 |
膿尿・細菌尿 |
腎皮質膿瘍 |
通常は異常なし |
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単純X線検査 |
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腹部CT検査 |
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腹部エコー検査 |
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点滴静注腎盂造影 |
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経皮的吸引針生検 |
画像診断で他の病変と区別がつかない場合。 |
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治療 |
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備考 |
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腎不全 |
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急性腎不全 |
急性腎不全の説明へ |
慢性腎不全 |
慢性腎不全の説明へ |
●腎不全の関連情報サイト
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急性腎不全 |
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概要 |
何らかの原因により腎機能が急激に低下して、高クレアチニン血症、高窒素血症、体液中の水・電解質異常などが起こり、体の内部環境の維持ができなくなった状態です。
乏尿性急性腎不全 |
尿量が400ml/日以下 |
非乏尿性急性腎不全 |
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原因 |
腎前性 |
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腎臓への循環血流量が低下するために起こる。 |
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出血や心筋梗塞、敗血症などによる末梢血管障害、両側腎動脈狭窄など、腎臓以外の臓器が原因 |
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腎性 |
腎臓自体が障害されたために起こる。
腎臓自体の病気、薬物などが原因 |
腎後性 |
尿管、膀胱、尿道などが閉塞したために起こる。 |
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症状 |
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診断 |
血液検査 |
血清クレアチニン値 |
尿検査 |
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腹部CT検査 |
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腹部エコー検査 |
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治療 |
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備考 |
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慢性腎不全 |
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概要 |
慢性の腎臓の病気によって徐々に腎機能が低下がしていく疾患。 |
原因 |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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腎(臓)結石 |
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概要 |
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尿中のカルシウムやアミノ酸成分などが時間をかけて固まって結石となる。 |
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腎杯頸部 |
やや狭いため結石が形成されやすく、形成された結石により腎杯が拡張して軽度の鈍痛が起こることがある。 |
腎盂尿管移行部 |
尿管の生理的狭窄部位であるため腎盂で結石が形成されやすい。 |
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原因 |
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症状 |
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診断 |
尿検査 |
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腹部エックス線検査 |
エックス線を通しにくい成分の石が写しだされる。
※サンゴ状結石など |
腹部CT検査 |
腹部エックス線検査で写りにくい石でも観察できる。 |
腹部エコー検査 |
腎臓結石があればアコースティックシャドウ(音響陰影)として描出される。 |
点滴静注腎盂造影 |
造影剤を用い、結石や水腎症の有無を調べる。 |
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水腎症があれば画像診断で腎盂・腎杯の拡張として描出される。 |
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治療 |
待機療法 |
水分摂取、補液、適度な運動 |
薬物療法 |
鎮痛薬、鎮けい薬、結石形成抑制薬など
尿路感染症を伴っている場合は抗生剤 |
溶解療法 |
結石の一部が排石され結石分析が可能な場合は結石の成分に応じた溶解剤で治療を行なう。 |
外科的療法 |
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体外衝撃波砕石術
ESWL |
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経皮的腎砕石術
PNL |
サンゴ状結石の場合などに施行。
背中の皮膚に小さな穴を開け、そこから腎臓に直接内視鏡を挿入して、腎臓の中の石を超音波やレーザー、圧縮空気砕石装置などを用いて砕く方法。 |
ESWLとPNLの組み合わせ |
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経尿道的尿管砕石術TUL |
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備考 |
サンゴ状結石 |
腎盂・腎杯全体に結石が形成される。
サンゴの形をした石が形成される。
放置しておくと腎臓の機能が悪くなるとされている。 |
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腎(臓)結石 |
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概要 |
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尿中のカルシウムやアミノ酸成分などが時間をかけて固まって結石となる。 |
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腎杯頸部 |
やや狭いため結石が形成されやすく、形成された結石により腎杯が拡張して軽度の鈍痛が起こることがある。 |
腎盂尿管移行部 |
尿管の生理的狭窄部位であるため腎盂で結石が形成されやすい。 |
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原因 |
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症状 |
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診断 |
尿検査 |
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腹部エックス線検査 |
エックス線を通しにくい成分の石が写しだされる。
※サンゴ状結石など |
腹部CT検査 |
腹部エックス線検査で写りにくい石でも観察できる。 |
腹部エコー検査 |
腎臓結石があればアコースティックシャドウ(音響陰影)として描出される。 |
点滴静注腎盂造影 |
造影剤を用い、結石や水腎症の有無を調べる。 |
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水腎症があれば画像診断で腎盂・腎杯の拡張として描出される。 |
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治療 |
待機療法 |
水分摂取、補液、適度な運動 |
薬物療法 |
鎮痛薬、鎮けい薬、結石形成抑制薬など
尿路感染症を伴っている場合は抗生剤 |
溶解療法 |
結石の一部が排石され結石分析が可能な場合は結石の成分に応じた溶解剤で治療を行なう。 |
外科的療法 |
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体外衝撃波砕石術
ESWL |
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経皮的腎砕石術
PNL |
サンゴ状結石の場合などに施行。
背中の皮膚に小さな穴を開け、そこから腎臓に直接内視鏡を挿入して、腎臓の中の石を超音波やレーザー、圧縮空気砕石装置などを用いて砕く方法。 |
ESWLとPNLの組み合わせ |
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経尿道的尿管砕石術TUL |
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備考 |
サンゴ状結石 |
腎盂・腎杯全体に結石が形成される。
サンゴの形をした石が形成される。
放置しておくと腎臓の機能が悪くなるとされている。 |
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尿管結石 |
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概要 |
腎臓で形成された結石が尿管に流れ落ちてくる結石。
尿管結石が生理的狭窄部位で停滞を起こし水腎症を起こす場合がある。 |
原因 |
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症状 |
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診断 |
尿検査 |
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腹部エックス線検査 |
エックス線を通しにくい成分の石が写しだされる。
※サンゴ状結石など
尿酸結石やシスチン結石は、X線透過結石であるため写らない。 |
腹部CT検査 |
腹部エックス線検査で写りにくい石でも観察できる。
※CTU |
腹部エコー検査 |
腎臓結石があればアコースティックシャドウ(音響陰影)として描出される。 |
点滴静注腎盂造影 |
造影剤を用い、結石や水腎症の有無を調べる。 |
MRU
(MRウログラフィー) |
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●尿路結石と区別が必要なもの
静脈石 |
中心部が淡く見える。 |
石灰化 |
慢性膵炎、腸間膜リンパ節、腹部大動脈、精嚢、子宮筋腫など |
バリウム |
虫垂、結腸憩室内のバリウム残存 |
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治療 |
待機療法 |
水分摂取、補液、適度な運動 |
薬物療法 |
鎮痛薬、鎮けい薬、結石形成抑制薬など
尿路感染症を伴っている場合は抗生剤 |
溶解療法 |
結石の一部が排石され結石分析が可能な場合は結石の成分に応じた溶解剤で治療を行なう。 |
外科的療法 |
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体外衝撃波砕石術
ESWL |
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結石が中部尿管よりも腎臓に近い位置にある場合 |
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術後は尿流を保つために尿管ステントを留置する。 |
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経皮的腎砕石術
PNL |
サンゴ状結石の場合などに施行。
背中の皮膚に小さな穴を開け、そこから腎臓に直接内視鏡を挿入して、腎臓の中の石を超音波やレーザー、圧縮空気砕石装置などを用いて砕く方法。 |
ESWLとPNLの組み合わせ |
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経尿道的尿管砕石術TUL |
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尿道から尿管鏡という内視鏡を挿入し尿管内に進めて結石を砕く。 |
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結石が中部尿管よりも膀胱に近い位置にある場合 |
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術後は尿流を保つために尿管ステントを留置する。 |
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備考 |
生理的狭窄部
(3ヶ所) |
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腎盂尿管移行部 |
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血管(総腸骨動脈)交差部 |
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尿管膀胱移行部 |
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尿崩症 |
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概要 |
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尿を濃縮する抗利尿ホルモンの分泌低下、またはそのはたらきが悪くなる疾患。
そのために尿を濃縮することができず、多尿、多飲になる。 |
中枢性尿崩症 |
抗利尿ホルモンの分泌が低下する。 |
腎性尿崩症 |
抗利尿ホルモンのはたらきが悪い |
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原因 |
中枢性尿崩症 |
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腎性尿崩症 |
抗利尿ホルモンのはたらきが悪い |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
中枢性尿崩症 |
薬物療法 |
抗利尿ホルモン(DDAVP)の点鼻 |
薬物療法 |
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腎性尿崩症 |
利尿薬 |
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備考 |
中枢性尿崩症では成長障害を伴うことがある。 |
●腎性尿崩症の関連情報サイト
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腎梗塞 |
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概要 |
腎臓の動脈が何らかの原因で塞がってしまう疾患。
血流が途絶えた部分の腎組織は壊死を起こす。 |
原因 |
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心疾患により生じた血栓が流れて腎動脈に流れてきて詰まる。 |
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腎動脈硬化症のために狭窄部位が生じる。 |
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症状 |
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診断 |
血液検査 |
AST(GOT)、LDHなどの上昇 |
腹部CT検査 |
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腹部MRI検査 |
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腎シンチグラフィ |
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腎動脈造影 |
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治療 |
薬物療法 |
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外科的療法 |
18時間以内に行わないと腎機能の改善は期待できない。 |
腎血管拡張術 |
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備考 |
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腎のう胞 |
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概要 |
腎臓にのう胞液が詰まった袋ができる疾患。 |
原因 |
不明 |
症状 |
無症状 |
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圧迫症状 |
のう胞が大きくなり周囲の臓器などを圧迫する。 |
水腎症 |
のう胞が腎盂近くに出来た場合。 |
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診断 |
腹部CT検査 |
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腹部エコー検査 |
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点滴静注腎盂造影 |
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嚢胞穿刺による組織診断 |
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治療 |
経皮的穿刺による吸引術 |
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外科的療法 |
のう胞が非常大きくなり周囲の臓器の働きなどに影響を与える場合など |
腹腔鏡下嚢胞切除術 |
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備考 |
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造影剤腎症 |
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概要 |
検査で造影剤を使用することにより生じる腎臓の疾患。 |
原因 |
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造影剤の作用により腎血管が収縮して低酸素状態になる。 |
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造影剤により尿細管が傷ついてしまう。 |
造影剤腎症に関係する因子 |
腎不全、糖尿病、年齢、脱水、高血圧、心機能など |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
造影剤腎症の予防方法としては、検査前後に生理食塩水を点滴することとされている。
(例)生理食塩水を検査前に500ml、検査後に500mlを点滴。
※心不全など患者さんの状態により禁忌 |
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腎結核 |
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概要 |
結核菌が原発病巣から腎臓に感染し、皮質から腎臓全体に感染が及ぶ疾患。
病変が腎杯、腎盂に及ぶと膿尿や結核菌尿がみられる。 |
原因 |
結核菌が血行性に腎に感染する。 |
症状 |
背部痛 |
尿管狭窄による水腎症を生じた場合 |
膀胱刺激症状 |
尿管や膀胱に病変が広がった場合 |
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診断 |
血液検査 |
赤血球沈降速度(赤沈)の亢進 |
ツベルクリン反応 |
通常、強陽性を示す。 |
尿検査 |
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腹部CT検査 |
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腹部エコー検査 |
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点滴静注腎盂造影 |
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水腎症、腎盂腎杯の破壊像、腎の萎縮、膿瘍または空洞、腎の石灰沈着、腎周囲膿瘍、尿管の直線化、腎排泄機能低下などがみられる。 |
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治療 |
薬物療法 |
抗結核薬の多剤併用療法 |
化学療法 |
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外科的療法 |
腎性高血圧を伴う場合には腎摘除術を行なう場合もある。 |
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備考 |
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たんぱく尿 |
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概要 |
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150mg/日程度をこえるたんぱく尿が見られる場合。
※正常な場合は80mg/日前後 |
腎前性たんぱく尿 |
血中のたんぱくが異常に増加した場合に生じる。
●血液疾患(多発性骨髄腫など)
●ヘモグロビン尿…溶血による
●ミオグロビン尿…外傷後など |
腎性たんぱく尿 |
糸球体性 |
通常、糸球体係蹄は血中のたんぱくをほとんど通過させないが、糸球体腎炎や糖尿病性腎症などの糸球体疾患などでは大量のたんぱくが糸球体を通過する。 |
尿細管性 |
尿細管でのたんぱくの再吸収障害で生じる。 |
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腎後性たんぱく尿 |
腎盂以下の炎症や結石、腫瘍などで生じる。 |
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原因 |
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症状 |
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診断 |
尿検査 |
試験紙法 |
簡単に検査ができるので健診などで広く行なわれている。 |
スルホサリチル酸法 |
感度は試験紙法より優れている。 |
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治療 |
腎性たんぱく尿では慢性腎炎やネフローゼ症候群などが原疾患であり、病型によっては腎不全に進行するものもあります。このため、早期の診断・治療が必要であり、専門医の受診が勧められます。 |
備考 |
激しい運動のあとや高熱が出た後にたんぱくが陽性になりことがある。 |
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緊張性<腹圧性>尿失禁 |
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概要 |
腹圧性(緊張性)尿失禁 |
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切迫性尿失禁 |
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溢流性尿失禁 |
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機能性尿失禁 |
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原因 |
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症状 |
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診断 |
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治療 |
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備考 |
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●失禁の関連情報サイト
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腎盂がん |
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概要 |
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原因 |
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症状 |
血尿
血液が凝固して尿管が詰まると腰痛や側腹部痛を生じる。
進行すると水腎症、水尿管になる。 |
診断 |
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治療 |
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備考 |
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●腎盂がんの関連情報サイト
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腎盂尿管がん |
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概要 |
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原因 |
塗装や染料のベンジンなどを用いる職業に多く発生するとされている。 |
症状 |
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診断 |
検尿 |
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尿細胞診 |
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DIP検査
(点滴静注腎盂造影) |
造影剤という薬を点滴して腎臓がら尿管、膀胱に造影剤が流れていく様子を5分おきにレントゲン撮影する。
病変があればその部分が欠けて写しだされたり、長時間狭窄があれば水腎症で腎盂が拡張して写しだされたりする。 |
RP検査
逆行性腎盂造影 |
膀胱鏡を用いて尿管口から細いチユーブを挿入し、造影剤を注入しながらレントゲン撮影を行なう。
また、チューブから尿を採取し細胞診を行なう。 |
超音波検査 |
主に腎臓、腎盂の状態を観察する。
尿管の拡張なども調べる。 |
内視鏡検査 |
膀胱鏡 |
膀胱内から尿管口を調べる。
病変部があれば生検を行なう。 |
尿管鏡 |
細い管で直接尿管を調べる。
病変部があれば生検を行なう。 |
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治療 |
腎尿管全摘除術 |
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内視鏡手術 |
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外科的療法 |
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化学療法 |
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放射線治療 |
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BCG注入療法 |
膀胱鏡を用いチューブを尿管口から挿入しBCGの希釈液を注入する。 |
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備考 |
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●腎盂尿管がんの関連情報サイト
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医療の掲載項目についての注意事項 |
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