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 胸部(肺・気道)の疾患
胸部(肺・気道)
気管支炎 | 急性気管支炎 | 慢性気管支炎 | 急性細気管支炎
気管支拡張症 | 気管支嚢胞 | 気管損傷 | 気道熱傷 | 胸部外傷
肺炎 | 市中感染症 | 院内感染症 | 誤嚥性肺炎 | クラミジア肺炎
COPD

クラミジア・トラコマーティス肺炎

クラミジア・ニューモニエ肺炎
概要
小児から高齢者まで全年齢にわたってみられる。
原因 飛沫感染により広がり、学校などの集団で発生する。
症状 頑固な咳が長く続く。
高熱が出ることは少ない。
診断
臨床症状 長引く頑固な咳
血液検査 白血球数が正常か軽度に上昇
血清診断
治療
薬物療法 抗菌薬
備考 動脈硬化と関連があるという意見もある。

肺膿瘍
概要
口やのどにいる細菌が肺の中へ吸いこまれ、感染症を起こすことで発症する。
ほとんどの膿瘍は、気道の内部に破裂し大量のたんがせきとともに吐き出される。

原因
症状 寒気を伴う高熱、咳、痰、胸痛など起きる。
その後、痰に血が混じるようになり、色の濃い多量の痰が排出される。
診断
胸部エックス線検査 空洞化した陰影のなかにニボー(鏡面像)が見られる。
胸部CT検査
血液検査
治療
薬物療法 抗生物質の投与
外科的療法 長期間の薬物療法でも改善しない場合。
備考

●肺膿瘍の患者さんの関連情報サイト
肺膿瘍入院日記
ホームページ

 膿胸
概要
胸膜が炎症を起こし胸腔内に膿が溜まった状態。


急性膿胸 3ヶ月未満
慢性膿胸 3ヶ月以上

 期間によって()胸(3カ月以上)に分けられます。また、菌の種類によって結核性(けっかくせい)、化膿性、真菌性膿胸に分けられます。原因となる細菌はブドウ球菌が最も多く、ほかには肺炎球菌、クレブシエラ、グラム陰性桿菌(いんせいかんきん)があります。まれに膿胸から悪性Bリンパ腫が発症します。
原因 細菌性肺炎や胸腔内手術後に生じることが多い。
症状 悪寒を伴う高熱、咳、胸痛、呼吸困難など。
重症の場合は血圧低下や敗血症を伴い、ショック状態となります。
診断
胸部エックス線検査 胸水の貯留がみられる。
胸部CT検査 胸水の貯留がみられる。
胸腔穿刺 胸水を調べる。膿性の場合は膿胸とされる。
治療
薬物療法 抗生物質の投与
胸腔ドレナージ 胸腔内の内容物を排出する。
チューブより直接抗生物質を注入する。
生理食塩水で胸腔内を洗浄する。
腹腔鏡下手術 急性膿胸に対してできるだけ早期に行う。
胸郭形成術 慢性膿胸の場合。
備考

●膿胸の関連情報サイト
東京慈恵会医科大学 外科学講座ホームページ
松山市民病院
ホームページ
膿胸など呼吸器の疾患やその他の部位の疾患が掲載されています。
日本呼吸器学会
ホームページ
一般市民の方へのコーナーに疾患の解説があります。

COPD (慢性閉塞性肺疾患)
概要
原因
症状
診断
病歴 喫煙歴、職業
自覚症状 咳、痰、労作性呼吸困難
理学的所見 胸郭前後径増大
口すぼめ呼吸
呼吸音減弱
胸部エックス線撮影 肺野透過性亢進
胸部CT検査 肺野透過性亢進
びまん性 LAA あり
呼吸機能検査 1 秒率 70% 以下
1 秒量低下
治療 在宅酸素療法
備考

●COPDの関連情報サイト
COPD情報ネット
帝人ファーマ株式会社ホームページ 在宅酸素療法など

気管支喘息
概要 気管支の炎症により肺への空気の吸入・呼出が困難になる病気
原因
慢性的な炎症が気道に起こり、気道の過敏性が亢進するために起こる

住まい ハウスダスト、カビ、小麦粉など
食べ物など そば、カニ、解熱薬、かぜ薬など
ストレス
不明
症状
喘鳴 「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」という音がのどや胸で聞こえる
呼吸困難
診断
臨床症状 喘鳴
肺機能検査 気管支拡張薬の吸入試験
治療
薬物療法
β2刺激薬の吸入
ステロイド薬の内服・点滴
備考
アスピリン喘息 アスピリンなどのかぜ薬を内服や注射をした後に少ししてから急激な発作を引き起こす喘息。

●気管支喘息の関連情報サイト

 無気肺
概要 何らかの原因で気管支がふさがれ閉塞部位から末梢の肺に空気が入らなくなり、肺がつぶれた状態を指します。
原因 異物、肺がん、痰などの気道への滲出物など。
症状 咳、痰、胸痛、呼吸困難など
診断
胸部エックス線検査
胸部CT検査
治療
 原疾患の治療 閉塞の元となる疾患の治療。
喀痰の場合は、体位変換やネブライザー吸入、去痰薬の投与などが行なわれる。
備考

中皮腫

胸膜斑 (胸膜肥厚斑)
概要
原因
症状
診断
胸部X線検査
胸部CT検査 ごく早期には胸膜直下あるいは肺野の小葉中心に網状から粒状影を呈し、さらに進むと胸膜下の曲線陰影(subpleural curvilinear line)や小葉間隔壁の肥厚を呈し、終末像では蜂窩肺が見られる。
HRCT
治療
備考 ●アスベストを吸い込むことによって出来る病気
悪性胸膜中皮腫
肺癌
胸膜斑という胸膜の肥厚
肺の繊維化

福井産業保健推進センターホームページ 産業保健情報にアスベスト(石綿)についての情報があります。

職業性肺疾患
概要
仕事の作業中に有害な粒子、蒸気、ガスなどを吸いこむことで発症する肺疾患のこと

●職業性肺疾患の呼吸障害別分類
じん肺 「粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病」(じん肺法第2条)
→じん肺の項目へ
職業性喘息
職業性肺癌
過敏性肺臓炎、農夫肺
肺炎(間質性肺炎等)
原因
症状
診断
胸部エックス線検査
胸部CT検査
肺機能検査
治療

じん肺
概要
「粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病」
(じん肺法第2条)

じん肺
珪肺(けいはい)
石綿肺
原因
じん肺を引き起こす職業 窯業、鋳物業、造船、鉱業など
症状 咳、痰、息切れ
診断
珪肺 上肺野を中心とした多数の粒状影やリンパ節石灰化(卵殻状石灰化)、粒状影周辺のbullaなど
石綿肺 下肺野を中心とした網線状影や胸膜肥厚、石灰化、胸水など
治療
薬物療法
酸素療法
備考
珪肺
石綿肺 合併症として、悪性中皮腫や肺がんの恐れがある。

●じん肺の関連情報サイト
労災疾病等13分野研究普及サイト
神奈川労働局ホームページ じん肺の健康管理についてなど

 珪肺(けいはい)症
概要
長期間にわたりシリカの粉塵を吸いこんだ人に発症する。
シリカは砂の主な成分なので、鉱山労働者や岩の切り出し労働者、鋳物工場の労働者、陶器職人などに生じやすい。

珪肺症
単純結節性珪肺症
集塊性珪肺症
原因

珪肺症は、シリカを扱う仕事をしていた人の胸部X線検査で、瘢痕化と小結節を示す特有の陰影がみられた場合に診断します。呼吸検査は、肺機能が損なわれていないかどうかを調べるために行われます。

症状
単純結節性珪肺症 咳や痰
集塊性珪肺症 咳や痰、ひどい息切れ、肺性心
診断
問診 職業歴
胸部エックス線検査
胸部CT検査
肺機能検査
治療
薬物療法
酸素吸入療法 呼吸状態が悪い場合。
備考 珪肺症の人は結核を発症する確率が高いのため注意が必要。

石綿(アスベスト)肺
概要
アスベストの粉塵を吸いこんだために肺組織の広い範囲に瘢痕化が生じること。

胸膜プラーク アスベストの粉塵が肺の奥まで達することで胸膜の肥厚が生じる
良性石綿胸水 胸膜腔に胸水が貯まる。
中皮腫 胸膜内に中皮腫と呼ばれる癌が生じる。
原因 アスベストの繊維を吸いこむとそれが肺の奥深くまで入り込んで瘢痕化を起こす。
症状 軽い息切れ、呼吸障害
診断
問診 職業歴、住環境
聴診 パチパチという異常な水泡音
胸部エックス線検査
胸膜プラーク
良性石綿胸水 胸腔内に胸水の貯留がみられる。
胸部CT検査 胸膜プラーク、び慢性胸膜肥厚、良性石綿胸水、円形無気肺など
肺機能検査
胸腔穿刺術 穿刺を行い胸水を抜きがん細胞の有無を確認する。
治療
薬物療法
酸素吸入療法 呼吸状態が悪い場合。
胸腔穿刺術 胸水貯留による呼吸障害の改善
備考

石綿(アスベスト)の関連情報サイト
厚生労働省ホームページ アスベスト(石綿)についてQ&A

職業性喘息
概要
ある特定の労働環境に関係した条件により引き起こされる喘息。
こんにゃく製粉業者のこんにゃく喘息、プラスチック加工業者ノイソシアネート(TDI) 喘息、そば屋のそば喘息など がある。
原因 その職業特有のアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に接触するため
症状 咳、くしゃみ、鼻水、息切れ、喘鳴など
診断
問診 職業歴、住環境など
パッチテスト アレルギー反応を調べる。
吸入誘発試験
治療
薬物療法

気管支拡張薬、抗炎症薬、ステロイド薬など

備考 可能であれば仕事を変えることによりアレルギー物質を避けることができる。

●職業性喘息の関連情報サイト
Minds医療情報サービス
ホームページ(喘息)
アレルギー情報センター
ホームページ
※各自で検索をお願いします。

職業性肺癌

過敏性肺炎
(過敏性肺臓炎)
概要 抗原となる物質を反復して吸入することによって起こるアレルギー性肺炎。
原因
真菌(トリコスポロン) 家の中に存在する
農夫肺
さとうきび肺
鳥飼病
コルク肺
麦芽製造業者肺
きのこ作業者肺
かえで樹皮はぎ職人肺
空調機肺及び加湿器肺
症状
咳、発熱、呼吸困難

急性過敏性肺炎 原因となる抗原から離れることで症状が治まる。
慢性過敏性肺炎 抗原から離れても症状は続いて起こる。
線維化などがみられるようになる。
診断
臨床症状
血液検査 炎症反応(白血球数、CRPの上昇)
胸部エックス線検査 びまん性すりガラス状陰影
胸部CT検査 びまん性すりガラス状陰影
誘発試験
抗原吸入試験
環境誘発試験
経気管支肺生検
気管支肺胞洗浄(BAL)
治療
抗原の吸入を避ける 環境整備
防御マスクの装着
薬物療法 ステロイド薬の投与
酸素吸入
備考 夏を中心とした(春〜秋)季節に多いため夏型過敏性肺炎とも呼ばれる。

浸潤性肺疾患

胸水
概要
胸膜腔内に液体が異常に液体が貯まった状態。

滲出液 たんぱく質を豊富に含む
漏出液 水からなる。
原因 心不全、肝硬変、肺炎、がんなど
症状
診断
治療
備考

気胸
概要
自然気胸 肺胞が壊れることによりできた肺のう胞が破裂してそこから胸腔内に空気が漏れることにより肺が縮んでしまう。
若い痩せ型の男性に多い。
続発性気胸
外傷性気胸 交通事故などによる肋骨骨折に伴って起こる
医原性気胸 鎖骨下の中心静脈カテーテル穿刺時などに肺を刺してしまう。

緊張性気胸
月経随伴性気胸 子宮内膜症が横隔膜や肺に広がり月経とともに剥がれ落ちて起こる
原因 肺胞が嚢胞化した(ブラ )や胸膜直下に出来た嚢胞(ブレブ)が破れて胸腔内に空気が入る
症状
診断
治療
トロッカー挿入 胸の小さい穴を開けチューブを挿入し陰圧を加えることで肺を膨らませ肺の中が塞がるまで安静にする。
再発することが多い。
手術 肺のう胞を切除して周囲を縫合する。
胸腔鏡 胸腔鏡を使用し肺のう胞を切除して周囲を縫合する。
カバーリング法
切除した部分に特殊な素材の網を貼る。これにより再発率を下げるとができる。網は吸収されてこの部分が厚くなる。
備考 高齢者の場合は肺気腫や肺結核、肺癌などに伴う続発性気胸が多い。
交通事故などによる肋骨骨折が原因となるや、中心静脈カテーテル穿刺などによるもある。

外傷性気胸
概要
原因 交通事故などによる肋骨骨折による肺損傷によって起こる。
症状 胸痛、呼吸困難、皮下気腫
診断
胸部X線撮影
胸部CT検査
治療
胸腔ドレナージ 胸腔穿刺により胸腔内にチューブを挿入して持続的に胸腔内を吸引する
外科的手術 開放性気胸の場合は創部を縫合して閉鎖する。
備考
開放性気胸 胸壁の損傷により外の空気が胸腔内に入る気胸。

血胸
概要 胸腔内に血液が溜まった状態のこと。
原因 交通事故や転落などによる肺損傷、胸壁血管損傷など
症状 胸内苦悶、胸痛、呼吸困難、チアノーゼなど
診断
胸部X線撮影
胸部CT検査
胸部エコー検査
治療
胸腔ドレナージ
輸液、輸血
外科的療法 開胸手術により止血
経カテーテル動脈塞栓術 血管内に塞栓物質を注入して止血
備考 大量の血胸では、循環血液量の減少により出血性ショックを起こす恐れがある。

血気胸
概要 胸腔内に空気と血液がともに貯まった状態
原因
症状
診断
胸部X線撮影
胸部CT検査
治療 胸腔チューブの挿入
備考

胸部打撲
概要 交通事故などで鈍的な外力により胸部を強打すること。
胸骨や肋骨の骨折や肺損傷を伴う場合もある。
胸郭の損傷 肋骨、胸骨、鎖骨、肩甲骨、胸椎
内臓損傷 肺、気管・気管支、食道、心臓、大動脈、大静脈、横隔膜
原因 交通事故(ハンドル外傷、シートベルト外傷)など
症状
皮下出血
胸郭の骨折による痛み、呼吸困難
肺損傷
診断
臨床症状
血液検査
胸部エックス線検査
胸部CT検査
治療
薬物療法
骨折の治療
臓器損傷の治療
備考

胸膜炎
概要 炎症により胸膜腔に胸水が溜まる。
原因
感染症 結核性胸膜炎
悪性腫瘍 がん性胸膜炎
膠原病
症状
胸痛 呼吸や咳で増悪
呼吸困難
診断
臨床症状
胸部X線撮影 胸水の貯留を調べる。
胸部CT検査 胸部X線撮影ではわかりにくい少量の胸水でもわかる。
胸水検査
治療
薬物療法
胸腔ドレナージ
備考
臓側胸膜 肺の表面を覆っている膜
壁側胸膜 胸壁、縦隔、横隔膜を覆っている膜

がん性胸膜炎
概要 がんが胸膜に播種し炎症を起こす。それにより胸水が溜まる。
原因
症状 胸痛(深呼吸や咳(せき)で増悪(ぞうあく)するのが特徴)、咳などの症状が現れます。胸水が大量にたまってくると、呼吸困難を自覚するようになります。発熱を来すことは少ないようです。
診断
血液検査 腫瘍マーカー
胸部X線撮影
胸部CT検査
胸腔穿刺
胸腔鏡
治療
胸腔ドレナージ
胸水の排液
抗がん薬やピシバニールを注入
薬物療法 抗がん薬
備考
がん性胸膜炎を起こす悪性腫瘍 肺がん、胃がん、乳がん、卵巣がん、膵がんなど


肺結核
概要
原因
空気感染 結核菌を含む飛沫核の吸入によって感染する。

一次結核 吸入された結核菌がリンパ行性、血行性に体中に広がり細胞内に寄生して潜伏する。
その時は無症状であるが、免疫が不十分な場合は結核症を発症する。
典型的には上肺野、肺尖部領域に肺結核を発症する。
再活性化 感染時の免疫があっても加齢や疾患などにより免疫機能が後天的に障害されると、結核菌は活性化する。
症状 全身倦怠感、食欲不振、体重減少、37℃前後の微熱が長期間にわたって続き、咳も出てくる。
診断
喀痰塗抹検査
喀痰中の抗酸菌の有無および排菌量をみる検査である。
結核の診断には必要な検査である。
喀痰中の排菌量はガフキー号数で表記する。
喀痰培養検査
結核菌か非結核性抗酸菌かを調べる。
培養による繁殖が遅く、3-6週間かかってしまう。
PCR法
喀痰の結核菌DNAを調べる。
気管支鏡下のBAL(気管支肺胞洗浄)
TBLB(経気管支肺生検)
治療
DOTS/直接監視下短期化学療
備考

●肺結核の関連情報サイト
日本結核病学会ホームページ 結核の用語など
日本呼吸器学会ホームページ 呼吸器の病気についての説明など
国立感染症研究所感染症情報センターホームページ 結核などの感染症の総合情報サイトです。

肺塞栓症
概要 肺動脈に、血液の塊や脂肪の塊、空気などが詰まって肺動脈の流れが悪くなったり閉塞してしまう疾患。肺塞栓症の大部分は血液の塊の塞栓によるものである。
原因
症状
診断
治療
備考

急性肺血栓塞栓症
概要 肺動脈に、血液の塊が詰まって肺動脈の流れが悪くなったり閉塞してしまう疾患。それにより肺組織への血流が途絶え、その部分から先の肺が壊死ししてしまう。
原因
エコノミークラス症候 長時間飛行機に乗るなど座ったままで長時間同じ姿勢でいると下肢の深部静脈で血液が固まり血栓ができ、それが血液の流れに乗って肺動脈で詰まってしまう。
症状
突然の胸痛
呼吸困難
頻呼吸
診断
臨床症状
胸部X線検査 単純CT、造影CT
心電図
血液検査
血液ガス分析
心エコー検査
肺換気・血流シンチグラム
肺動脈造影
治療
薬物療法
抗凝固薬 ヘパリンなど
血栓溶解薬 tPA
カテーテル
手術
●予防
抗凝固薬の内服
下大静脈にフィルターを留置
備考 病気や手術のため長い間寝たきりの人なども、同じように下肢静脈での血液の流れが悪くなり、血栓をつくりやすい傾向にあります。

肺気腫

喘息

過換気症候群
概要 呼吸が深く、また速くなる状態。
過換気により血中の二酸化炭素が排出され、血液がアルカリ性になる。
原因 精神的な不安や心因性反応など
症状 しびれ、けいれん、意識混濁などの神経・筋肉症状が出現。
診断
血液検査
治療
発作時に紙袋を口に当てて反復呼吸する。
薬物療法 抗不安薬
心理療法
備考 ※パニック障害

肺胞炎

肺臓炎

急性肺水腫

肺水腫

肺膿瘍
概要 細菌性肺炎が重症化し肺の組織が壊死し膿がたまることをいう。
原因 黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などが起炎菌となることが多い
症状 咳、痰、熱、胸痛
重症になれば血痰が出る。
診断
胸部X線検査 空洞化した陰影のなかにニボーといわれる鏡面像がみられる
胸部CT検査
治療
備考
アメーバ性肺膿瘍

肺化膿症
概要 細菌性肺炎が重症化し肺の組織が壊死し膿がたまることをいう。
原因 黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などが起炎菌となることが多い
症状 咳、痰、熱、胸痛
重症になれば血痰が出る。
診断
胸部X線検査 空洞化した陰影のなかにニボーといわれる鏡面像がみられる
胸部CT検査
治療
備考 肺膿瘍、肺化膿症、肺壊疽は、ほとんど同じ意味で使われている。

肺壊疽
概要 細菌性肺炎が重症化し肺の組織が壊死すること。
原因 黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などが起炎菌となることが多い
症状 咳、痰、熱、胸痛
重症になれば血痰が出る。
診断
胸部X線検査 空洞化した陰影がみられる。
胸部CT検査
治療
備考 肺膿瘍、肺化膿症、肺壊疽は、ほとんど同じ意味で使われている。

膿胸
概要
胸膜の炎症により胸腔内に膿性の液が溜まる。

急性膿胸 発症から3カ月未満
慢性膿胸 発症から3カ月以上

化膿性膿胸
真菌性膿胸
結核性膿胸
原因
細菌性肺炎による細菌が胸腔内に広がる
外傷や手術の後に膿がたまる
結核の波及
食道穿孔→義歯や内服薬の包みなど鋭利な異物の誤嚥による。
症状
胸の圧迫感、咳、痰、熱、胸痛
重症化すると敗血症やショックを起こすこともある。
慢性膿胸の場合は肥厚した被膜による呼吸障害。
診断
胸部X線検査 胸水が溜まる
胸部CT検査
胸腔穿刺 胸水を採取し細菌検査をする。
検査をしても菌が証明できない場合もある。
治療
薬物療法 抗生物質の投与
胸腔ドレナージ ドレーンチューブを挿入し排液をする。
ドレーンからの胸腔内洗浄も行なう。
手術 ●治療が難しい場合
開窓術 その後は有茎筋弁充填術を行なう。
肺剥皮術 肺の表面や胸腔内にできたフィブリンによる被膜を外科的に剥離・切除する。
胸膜肺切除術 胸壁胸膜・縦隔胸膜・横隔胸膜とともに肺全体を切除する。

乳び胸
概要 胸管のリンパ液が胸腔内に貯留した状態
原因
胸管の破裂 外傷、手術時など
胸管の閉塞 肺癌や縦隔腫瘍などにより胸管が閉塞する。
症状
診断 胸腔穿刺
治療
備考
概要 胸管のリンパ液が胸腔内に貯留した状態
原因
胸管の破裂 外傷、手術時など
胸管の閉塞 肺癌や縦隔腫瘍などにより胸管が閉塞する。
症状
診断 胸腔穿刺
治療
備考

喘息

●喘息の関連情報サイト
Minds医療情報サービス
ホームページ
EBMに基づいた喘息治療ガイドラインなどの情報があります。


縦隔

縦隔炎
概要 縦隔(心臓、大血管、気管、食道など重要な臓器がある)の炎症
原因 ●主な原因
抜歯後の感染や口腔・頚部などの感染が縦隔へ波及する。
異物の誤嚥や胃カメラなどによる損傷、外傷、食道癌による穿孔など
外傷、気管支鏡などによる気道損傷
症状 発熱、胸部不快感、胸痛、嘔気、呼吸困難感など。
重症の場合はショック症状(血圧低下、意識消失)になることもある。
診断
血液検査 白血球数、CRPの上昇
胸部レントゲン検査
胸部CT検査 炎症の範囲の評価など
治療
保存的治療法
頚部ドレナージ療法 ドレーン)を挿入して膿性の分泌物を排出する。
開胸術による縦隔・胸腔ドレナージ治療 縦隔炎の範囲が広い場合に、胸部を切開してドレナージを行なう。
備考

縦隔気腫

縦隔膿瘍

胸腺

胸腺腫

胸腺がん

肺・呼吸器の関連情報サイト
●機関・団体など
日本呼吸器学会ホームページ 呼吸器の病気、専門医一覧、認定施設一覧など

●病院・診療所など
西新潟中央病院
呼吸器センター

京都府立医科大学呼吸器外科ホームページ

研修医の発表された内容などを見ることが出来ます。
順天堂大学医学部附属医院呼吸器外科ホームページ







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