概要 |
大脳から膀胱までの神経(大脳、脊髄、末梢神経など)の一部に障害が起こることにより排尿障害が生じる。 |
原因 |
大脳 |
認知症、パーキンソン病、脳卒中(脳出血や脳梗塞、脳髄膜炎、頭部外傷など |
脊髄 |
頸椎症、糖尿病性神経症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、脊髄損傷、二分脊椎、脊椎腫瘍(せきついしゅよう)、脊椎の血管障害、脊椎炎など |
|
|
|
症状 |
|
頻尿、尿失禁、排尿困難、場合により尿閉 |
|
排尿障害により尿路感染症(膀胱炎や腎盂腎炎など)を起こす場合がある。 |
|
診断 |
臨床症状 |
頻尿、尿失禁、排尿障害などの症状がある。 |
尿検査 |
尿路感染症の有無を調べる。 |
尿路造影検査 |
|
腹部CT検査 |
|
腹部エコー検査 |
|
|
治療 |
膀胱の刺激 |
|
間欠的自己導尿法 |
患者自身で1日4〜5回導尿し機能回復訓練を行なう。 |
薬物療法 |
|
外科的療法 |
|
膀胱拡大術 |
|
尿道周囲コラーゲン注入術 |
|
スリング手術 |
|
|
|
|
備考 |
排尿に関係する神経は排便や性機能にも関与しているため、排便の異常や性機能障害を伴う場合もある。 |