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 骨・関節の疾患(上肢)

目次 @全身(骨・関節の全身疾患)
A上肢(手 | 手関節 | 前腕骨 | 肘関節 | 上腕骨)
B下肢(大腿骨 | 膝関節 | 下腿骨 | 足関節 | 足)
C脊椎(頚椎 | 胸椎 | 腰椎 | 仙骨・尾骨)
Dその他(肩関節 | 鎖骨 | 肩甲骨 | 肋骨 | 胸骨 | 骨盤 | 股関節)

指・手・手関節
指骨骨折 | 側副靭帯損傷 | 内軟骨腫 | ばね指 |
中手骨
手関節 舟状骨骨折 | 手根管症候群

 指骨骨折
概要
骨折の部位によって、末節骨骨折、中節骨骨折、基節骨骨折、中手骨骨折に分けられる。
わからずにそのままにしておくと後遺症の恐れもあるので注意を要する。
原因
症状 指の腫れ、痛み、皮下出血など。
完全骨折でずれが大きい場合は、変形や骨折部の動きなどがある。
診断
レントゲン撮影 正面と側面の2方向の撮影を行なう。
骨折の疑いが強いのにレントゲン上で骨折が認められない場合は、力を加えながらストレス撮影を行ない骨折部分をわかりやすくする。
※不全骨折で骨折部がはっきりしない場合は数日後に再度撮影を行うことにより骨折が見つかる場合もある。
治療
ずれが少ない場合 アルミなどの固定具で固定
ずれがある場合
徒手整復 エックス線透視下で整復をして元に戻す。

●固定術
pinning ずれを元に戻してピンで固定する
骨接合術 ずれを元に戻してピンで骨を接合する
プレート固定術 ずれを元に戻してプレートで骨を接合する

関節内骨折の場合は骨片の整復を行う。
備考
骨端線部分の骨折の場合はレントゲン写真で骨折線がみられないことがあるので長さの違いや形の違いを観察する。

ベネット骨折 第1中手骨の基底部の関節内に発生したもの。この骨折の場合は転位を起こしやすい。

※転位→ずれ

側副靭帯損傷
原因 指の関節に内側や外側の力がかかることで発症する。
症状 指の腫れ、痛みなど
診断
レントゲン撮影 ストレス撮影を行い側方の不安定性を調べる。
治療 アルミなどの固定具で固定
備考

内軟骨腫
概要 良性の腫瘍。
指骨や中手骨に発生する。
原因 原因は不明。
多発性の場合は遺伝性素因が関係しているとされている。
症状 痛みは伴わない。
指では膨張性に骨が腫れる。
進行すると病的骨折を生じる。
診断
レントゲン撮影 正面と側面の2方向撮影
境界が明瞭な透明像として写しだ出される。
CT検査 骨内部の欠損像と腫瘍部分の石灰化が見られる。
MRI検査 T2強調画像で高信号域として観察できる。
組織検査 腫瘍摘出術時に組織を採取し検査を行う。
治療
外科的療法
腫瘍摘出術
骨欠損部への骨移植
備考 術後に再発の確認のための定期検査を行う。

●内軟骨腫の関連情報サイト

●内軟骨腫の患者さんの関連情報サイト
ナムナムの内軟骨腫体験記ホームページ 内軟骨腫の治療経過の紹介などが掲載されています。
内軟骨腫日記が掲載されています。
KAI's FC Report
ホームページ
内軟骨腫闘病記が掲載されています。

 ばね指

本田整形外科クリニック
ホームページ

ばね指の図入りの解説があります。

●手関節部
舟状骨骨折
概要
原因 手をついて転んだ時に生じることが多い。
症状 親指の付け根に痛みが生じる。
親指を動かしたり、親指の付け根を押すと痛みが強くなる。
診断
レントゲン撮影 正面と側面の2方向撮影する。
場合により角度を変えたりして4方向を撮影する。
CT検査 骨内部の欠損像と腫瘍部分の石灰化が見られる。
MRI検査 骨の血流から骨折を調べる。
治療
転位のない場合
(安定型骨折)
ギプス固定
装具療法
転位のある場合
(不安定型骨折)
金属ねじで固定をする。
備考
舟状骨の骨折は治りにくい。そのため偽関節を生じやすい。
外傷後に痛みがとれない場合は舟状骨骨折を疑う。


 手根管症候群
概要 手根管を通る神経が慢性的に圧迫されることにより、しびれや痛み、運動障害など生じること。
原因 手の使いすぎ、妊娠によるむくみ、骨折などによる手根管の圧迫などによる。
症状 人差し指、中指を中心に親指と薬指に、しびれと痛みが起こる。
進行すると親指の付け根の筋肉がやせて細かい作業が困難になる。
診断
手関節屈曲テスト 陽性
知覚テスター
治療
薬物療法
装具固定
外科的療法 神経の圧迫の原因を除去する。
備考 中年以降の女性に多く起こります。

 変形性指関節症
概要
第一関節に変形が起きやすい。

なりやすい人
中高年の女性
指をよく使う
家族に発症した人がいる。
原因 不明
症状 痛み、腫れ、関節の変形
診断
レントゲン撮影 正面と側面の2方向撮影
治療
テーピング 関節の動きを制限する。
外科的手術 スクリューによる関節固定術
備考

●変形性指関節症の関連情報サイト
リウマチ情報センター
ホームページ

 腱鞘炎
概要
腱鞘とは、腱をトンネル状に包み込み、腱がスムーズに動くようにしている部分で、腱と腱鞘の摩擦などで起こる炎症を腱鞘炎という。

腱鞘炎になりやすい人 パソコンなど手を使うことが多い人
妊娠、出産期
原因 関節の使いすぎや加齢、関節リウマチなどが原因で起こる。症状は
症状
痛みや腫はれ、動きにくさなど
手の指や手首、ひじに起こりやすいが、足首や膝に症状が出ることもある。
診断 臨床症状
治療
安静 手を使う作業を行う時は休憩を入れながら行う。
テーピング
薬物療法
湿布
塗り薬
注射 トリアムシノロン
外科的治療 腱鞘切開術
備考
筋肉の両端を骨に付着させているひも状の組織

 変形性手関節症
●変形性手関節症の関連情報サイト
リウマチ情報センター
ホームページ
たはら整形外科ホームページ 変形性手関節症などの整形外科疾患が掲載されています。

 ヘバーデン結節
概要 指の第1関節(DIP関節)が変形する変形性関節症。
第1関節の末端背側に、二つの硬い隆起(結節)ができる。
更年期以降の女性に多くみられる。
原因 原因は不明
症状 関節の変形。
初期には腫れや痛みが生じる。
診断
臨床症状
手のエックス線撮影 正面と側面の2方向撮影。
治療
テーピング
指サック
薬物療法 痛みや炎症を抑える場合に使用。
理学療法 レーザー治療、温浴
外科的療法 症状が進行した場合に行う場合がある。
関節固定術など
備考
結節は骨や軟骨からなる硬いものである。
指が曲がってみえるため「指曲がり症」とも呼ばれている。
リウマチの場合は第2、第3関節に障害が生じる。

●ヘバーデン結節の関連情報サイト
たはら整形外科ホームページ ヘバーデン結節などの詳しい情報が掲載されています。

本田整形外科クリニック
ホームページ

ヘバーデン結節の図入りの解説があります。
手の外科無料相談所
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手の外科の関する総合情報サイトです。

 ブシャール結節
概要 指の第2関節(PIP関節)が変形する変形性関節症。
原因
症状
診断
治療
備考

たはら整形外科ホームページ ブシャール結節などの詳しい情報が掲載されています。
手の外科無料相談所
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手の外科の関する総合情報サイトです。

変形性母指CM関節症
●変形性母指CM関節症の関連情報サイト
たはら整形外科ホームページ 変形性母指CM関節症などの詳しい情報が掲載されています。

 手根管症候群
概要 手根管の中の神経が慢性的に圧迫を受けてしびれや痛み、運動障害が生じる。
中年以降の女性に多い。
原因 手の使いすぎ、骨折や腫瘤などによる手根管の圧迫、血液透析(とうせき)によるアミロイドという物質の沈着などが原因になります。
症状
第1から第3指にしびれや痛みが生じる。
進行すると母指球筋という筋肉がやせて細かい作業が困難になりる。
診断
ティネル徴候 手首の手のひら側をたたくと痛みが指先にひびく。
手関節屈曲テスト 手首を手のひら側に最大に曲げた時にしびれや痛みが増強する。
治療
安静
装具固定 仕事中や睡眠中に装着
薬物療法 消炎鎮痛薬など
理学療法 低周波やレーザーなど
トンネル内注射 ステロイド薬を手根管部に注射する。
外科的療法
保存療法が効かない場合などに行う。
靭帯を切ってトンネルを開き、神経の圧迫を取り除く。
備考
手根管 手首の手のひら側にある骨と靭帯(横靱帯)に囲まれた部分。
正中神経と指を曲げる9本の筋肉の腱が通っている。
正中神経

●手根管症候群の関連情報サイト
たはら整形外科ホームページ 手根管症候群などの詳しい情報が掲載されています。
本田整形外科クリニック
ホームページ
手根管症候群の図入りの解説があります。
TOMOS整形外科
ホームページ
手根管開放術などの手術説明があります。


 正中神経麻痺
概要 正中神経は手根管という狭いトンネルを通り抜ける構造になっており、周囲三方向を骨の壁や靭帯によって囲まれています。
そのため、この部分で正中神経が圧迫されやすい構造になっており、手の使いすぎによる腱鞘炎、妊娠時の水分貯留、糖尿病、アミロイドーシスなどにより正中神経麻痺を起こしやすい。
手のしびれで睡眠に支障が出る場合がこの疾患を疑う。
原因
症状
診断
神経伝導検査 障害部位や障害の程度を調べる。
筋電図検査 障害部位や障害の程度を調べる。
治療
安静
装具固定 仕事中や睡眠中に装着
薬物療法 消炎鎮痛薬など
理学療法 低周波やレーザーなど
トンネル内注射 ステロイド薬を手根管部に注射する。
外科的療法
保存療法が効かない場合などに行う。

神経開放術 靭帯を切ってトンネルを開き、神経の圧迫を取り除く。

●正中神経麻痺の関連情報サイト
ウィキペディア
(正中神経)
正中神経についての説明

前腕骨

 橈骨遠位端骨折
概要
コーレス骨折 3つのうちで一番多いタイプ。
転倒して手のひらをついて骨折した時になりやすい。
バートン骨折 転倒して手の甲をついて骨折した時になりやすい。
スミス骨折
原因
若年者など 高所からの転落や事故など
高齢者 転倒など
症状 痛み、腫れなど
診断
手関節のエックス線撮影 正面と側面の2方向撮影を行う。
できれば両方の斜めからを加えた4方向を撮影。
手関節のCT検査 3D処理をすることで骨折の状態を立体的に把握できる。
治療
徒手整復・ギプス固定
髄内セメント固定法 骨粗鬆症の高齢者が骨折した場合に施行。
骨折部を整復した後に髄腔に生体用セメントを入れて固定する。
創外固定法
経皮的ピンニング
プレート固定法 関節内に骨折が及んでいる場合などに骨折部位をプレートで固定する。
備考 橈骨とは前腕骨の2本あるうちの親指(T指)側の骨。

たはら整形外科ホームページ ※ 橈骨遠位端骨折などの詳しい情報が掲載されています。
手の外科無料相談所
ホームページ
手の外科の関する総合情報サイトです。
交通事故110番
ホームページ
外傷の種類などの説明があります。


コーレス骨折
概要 転倒して手のひらをついて骨折をした時になりやすい。
原因
症状 手は外から見るとフォークのような形に見える。(フォーク背状変形)
診断
手関節のエックス線撮影 正面と側面の2方向撮影を行う。
できれば両方の斜めからを加えた4方向を撮影。
治療
徒手整復術
ギプス固定術 手関節の拘縮、正中神経障害などの副作用の問題がある。
備考 バートン骨折とまったく逆の骨折の仕方である。

たはら整形外科ホームページ ※ コーレス骨折などの詳しい情報が掲載されています。

バートン骨折
概要 転倒して手の甲をついて骨折をした時になりやすい。
原因
症状
診断
手関節のエックス線撮影 正面と側面の2方向撮影を行う。
できれば両方の斜めからを加えた4方向を撮影。
治療
備考 コーレス骨折とまったく逆の骨折の仕方である。

たはら整形外科ホームページ ※ バートン骨折などの詳しい情報が掲載されています。

スミス骨折
概要 コーレス骨折と同じように、転倒して手のひらをついて骨折をした時になりやすい。
関節内まで骨折が達している。
原因
症状
診断
手関節のエックス線撮影 正面と側面の2方向撮影を行う。
できれば両方の斜めからを加えた4方向を撮影。
治療
備考

たはら整形外科ホームページ ※ スミス骨折などの詳しい情報が掲載されています。

 尺骨突き上げ症候群
概要
尺骨が橈骨より長くなることにより痛みが生じる。
仕事などで小指側への動きが多い人になりやすい。
原因 手や手首の使いすぎにより骨に変形が起こることによる。
症状
診断
治療
安静
装具固定
薬物療法 消炎鎮痛薬など
理学療法 低周波やレーザーなど
外科的療法
保存療法が効かない場合などに行う。

尺骨の骨切術
備考

●尺骨突き上げ症候群の関連情報サイト
都立大整形外科クリニック  スポーツ関節鏡センターホームページ ※ 整形外科基礎知識のコーナーなどがあります。

●尺骨突き上げ症候群の患者さん関連情報サイト
TFCC損傷 治療記 (尺骨突き上げ症候群・尺骨骨切り短縮術)ホームページ 尺骨突き上げ症候群、尺骨骨切り短縮術が掲載されています。

 前腕骨骨折
概要
手関節部 橈骨遠位端骨折
中央部の骨折 橈骨と尺骨の両方が骨折することも多い。
肘関節部
肘頭骨折
鉤状突起骨折
橈骨の頭頸部骨折
モンテジア骨折 小児にみられる。
原因
若年者など 転倒、転落、交通事故などの外傷による前腕骨に大きな
高齢者 転倒など
症状
診断
前腕骨のエックス線撮影 正面と側面の2方向撮影。

小児では若い木を折ったように骨折部が完全に離れない若木骨折になる場合がある。
治療
保存的治療
徒手整復術
ギプス固定術
プレート固定術
備考 前腕骨には橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)の2本の骨がある。

●前腕骨骨折
たはら整形外科ホームページ ※ 前腕骨骨折などの詳しい情報が掲載されています。

橈骨頚部骨折 ・ 橈骨頭骨折
概要
原因
転倒して肘を伸ばした状態で手をついた時に、肘が外側に曲がる外反力が肘まで伝わって発生する。
成人では橈骨頭骨折が多く、小児では橈骨頸部骨折が多い。
症状 腫れ、痛み、皮下出血など。
診断
肘関節のエックス線撮影 正面と側面の2方向撮影。
できれば両方の斜位を加えた4方向撮影。
CT検査
治療
徒手整復術
ギプス固定術
外科的療法 骨接合術
備考

たはら整形外科ホームページ ※ 橈骨頭・頚部骨折などの詳しい情報が掲載されています。

肘関節

肘頭骨折
概要
原因
外傷によって発生。
スポーツなどで、上腕三頭筋の強い牽引力によって引きちぎられる様に骨折する。
症状 腫れ、痛み、皮下出血など。
診断
肘関節のエックス線撮影 正面と側面の2方向撮影。
できれば両方の斜位を加えた4方向撮影。
CT検査
治療
ギプス固定術
外科的療法
備考

たはら整形外科ホームページ ※ 肘頭骨折などの詳しい情報が掲載されています。

鉤状突起骨折

肘関節脱臼骨折

肘関節脱臼

変形性肘関節症

上腕骨

上腕骨外側上顆炎

上腕骨内側上顆炎

野球肘

肘部管症候群

上腕骨外上顆炎
(テニス肘)

上腕骨骨幹部骨折

上腕骨頚部骨折

上腕骨骨頭壊死

 慢性関節リウマチ (RA)
●慢性関節リウマチの関連情報サイト
SKKヘルスドットネット
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リウマチと似た病気、まちがえやすい病気が解説されています。

整形外科(骨・関節)の関連情報サイト
金沢大学医学部附属病院整形外科ホームページ
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北海道外傷マイクロサージャリーセンターホームページ
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