概要 |
手根管の中の神経が慢性的に圧迫を受けてしびれや痛み、運動障害が生じる。
中年以降の女性に多い。 |
原因 |
手の使いすぎ、骨折や腫瘤などによる手根管の圧迫、血液透析(とうせき)によるアミロイドという物質の沈着などが原因になります。 |
症状 |
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第1から第3指にしびれや痛みが生じる。 |
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進行すると母指球筋という筋肉がやせて細かい作業が困難になりる。 |
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診断 |
ティネル徴候 |
手首の手のひら側をたたくと痛みが指先にひびく。 |
手関節屈曲テスト |
手首を手のひら側に最大に曲げた時にしびれや痛みが増強する。 |
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治療 |
安静 |
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装具固定 |
仕事中や睡眠中に装着 |
薬物療法 |
消炎鎮痛薬など |
理学療法 |
低周波やレーザーなど |
トンネル内注射 |
ステロイド薬を手根管部に注射する。 |
外科的療法 |
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保存療法が効かない場合などに行う。 |
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靭帯を切ってトンネルを開き、神経の圧迫を取り除く。 |
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備考 |
手根管 |
手首の手のひら側にある骨と靭帯(横靱帯)に囲まれた部分。
正中神経と指を曲げる9本の筋肉の腱が通っている。 |
正中神経 |
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