中心性出血性肝壊死 |
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肝梗塞 |
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肝臓紫斑病 |
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肝静脈閉塞性疾患 |
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門脈圧亢進(症) |
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肝腎症候群 |
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寄生虫症における肝障害 |
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肝包虫症 |
概要 |
包虫の感染により生じる。
疾患を総称します。単包虫症と多包虫症とがあり、前者は単包条虫、後者は多包条虫の感染により起こります。 |
原因 |
成虫はキツネやイヌなどに寄生している。
糞便として排泄された虫卵に汚染された水、食べ物、ほこりなどを口から摂取することにより感染する。
卵は十二指腸内で幼虫となって腸管から門脈に侵入し肝に達し、嚢胞を形成する。 |
症状 |
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感染してから症状が出るまでは長い年月がかかる。 |
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腹部膨満感、腹痛など |
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進行すると、黄疸、脾腫、腹水など |
単包虫症 |
大きな嚢胞を形成 |
多包虫症 |
包虫が外に増殖して蜂巣状構造を形成する。他の臓器にも転移する。 |
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診断 |
血清診断 |
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腹部CT検査 |
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腹部エコー検査 |
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腹腔鏡 |
肝表面の観察と肝生検 |
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治療 |
外科的手術 |
包虫の摘出 |
薬物療法 |
包虫駆除薬アルベンダゾール |
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備考 |
単包虫症 |
あまりみられない。 |
多包虫症 |
日本では北海道にみられる。 |
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アミロイド肝 |
概要 |
肝臓にアミロイド線維蛋白という異常な蛋白が沈着し肝障害を起こす。
通常は全身性アミロイドーシスの一部の症状として発症する。 |
原因 |
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症状 |
ほとんど無症状 |
診断 |
血液生化学検査 |
血清アルカリホスファターゼ値の軽度上昇。 |
CT検査 |
肝臓の腫大 |
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治療 |
末梢血幹細胞移植(PBSCT)を用いた大量化学療法 |
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備考 |
肝腫大を起こしやすい。 |
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肝硬変 |
概要 |
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びまん性の肝細胞の炎症と壊死、再生が繰り返し起こり、高度の線維が増生し肝臓が小さく、かつ硬くなる。 |
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肝機能の低下 |
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門脈圧亢進 |
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門脈―大循環系短絡(シャント)形成 |
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原因 |
●主なもの
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ウイルス性 (主にC型肝炎ウイルス) |
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アルコール性 |
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自己免疫性 |
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薬剤・毒物性 |
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症状 |
皮膚 |
クモ状血管腫、女性化乳房、皮膚の色素沈着、出血傾向、太鼓ばち状指、白色爪など |
●重症化すると
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診断 |
血液検査 |
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腹部CT検査 |
※危険群の人は6カ月に1回実施 |
腹部エコー検査 |
危険群の人は3〜6カ月に1回実施 |
腹部MRI検査 |
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治療 |
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備考 |
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肝臓損傷 |
概要 |
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原因 |
交通事故や転落などによる。
ハンドルや右下部肋骨骨折など外部から力が加わることによる。 |
症状 |
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診断 |
臨床症状 |
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血液検査 |
トランスアミナーゼが上昇 |
腹部エコー検査 |
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腹部CT検査 |
造影CTにより造影剤の漏れなどを調べる。 |
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治療 |
薬物療法 |
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肝臓動脈塞栓術 |
コイルなどを用いて出血している動脈を詰めて止血する。 |
外科的手術 |
大量に輸液投与をしても血圧が不安定な時 |
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備考 |
腹腔内臓器のなかでは最も損傷の発生頻度が高い臓器 |
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肝のう胞 |
概要 |
肝臓のなかに液体のたまった袋ができる |
原因 |
先天性 |
大部分 |
後天性 |
外傷性、炎症性、腫瘍性、寄生虫性など |
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症状 |
無症状であるが、大きくなると腹部膨満感などが出現することがある。
のう胞内に感染があれば発熱や腹痛などを起こすこともある。 |
診断 |
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治療 |
症状がない場合 |
経過観察で特に治療の必要はない。 |
症状がある場合 |
エコーガイド下穿刺 |
エコーで見ながら穿刺針を経皮的にのう胞に穿刺して内容物を排液する。排液にアルコールなどを注入しのう胞壁の細胞を死滅させる。 |
外科的手術 |
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内視鏡的手術 |
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備考 |
50歳以上の女性に多い。 |
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肝内結石症 |
概要 |
肝内胆管に石が発生する疾患。
結石により胆管炎を繰り返すと、肝硬変や肝不全を引き起こすことがある。 |
原因 |
不明 |
症状 |
腹痛、発熱、黄疸など |
診断 |
腹部CT検査 |
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腹部エコー検査 |
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磁気共鳴膵胆管造影(MRCP) |
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経皮経肝胆道造影(PTC) |
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内視鏡的逆行性膵胆管造影
(ERCP) |
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治療 |
外科的手術 |
肝切除術 |
経皮経肝胆道鏡(PTCS)による治療 |
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備考 |
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肝移植 |
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