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聴神経腫瘍とは |
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聴神経の細胞から発生する良性の腫瘍。
聴神経の周りにあるシュワン細胞と呼ばれる細胞から発生する。
この腫瘍は非常にゆっくりとしたスピードで大きくなる。
大きくなると周囲の組織を圧迫していく。 |
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症状 |
●主な聴神経腫瘍による症状
聴力の低下 |
聴神経の周りから発生した腫瘍が聴神経を圧迫することにより聴力が低下する。
耳の聞こえは徐々に悪くなるためはじめのうちは気付きにくい。 |
顔面のしびれ |
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顔面の筋肉の麻痺 |
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嚥下障害 |
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突然耳が聞こえなくなる突発型難聴をおこすものも少なくない。
腫瘍が大きくなるに従い様々な神経症状が出てくる。
脳脊髄液の流れが障害されると水頭症を引き起こすこともある。 |
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診断 |
聴力検査 |
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頭部CT検査 |
単純CT検査 |
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造影CT検査 |
造影剤という薬を注射しながら撮影をし、腫瘍を見やすくする。 |
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頭部MRI検査 |
単純MRI検査 |
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造影MRI検査 |
造影検査が有効である。 |
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●画像診断
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小脳橋脚部という小脳と脳幹の間に腫瘍が認められる。 |
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のう胞を伴うこともある。 |
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治療法 |
定位的放射線治療 |
ガンマナイフ
※大きさが3cm以下の場合
放射線を、腫瘍の部分に集中して照射して治療を行う。
従来の放射線治療よりも、正常組織にかかる放射線量を減少させることができる。
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外科的手術 |
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●合併症
脳神経の損傷 |
摘出術後に腫瘍がある方の聴力が低下する場合がある。 |
顔面神経の損傷 |
表情筋の運動に障害が生じるため顔の変形などが生じる場合がある。 |
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備考 |
聴神経 |
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聴神経腫瘍切除後の麻痺は症状が多岐にわたるため、脳神経外科、眼科、耳鼻咽喉科が連携して治療を行うことが重要とされている。 |
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医療の掲載項目についての注意事項 |
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