説明 |
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PET検査とCT検査を組み合わせて行なうことにより詳しい腫瘍の存在部位などを観察することができる。 |
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がん細胞によく集まるFDG(フルオロデオキシグルコース)という薬品を注射し体の外に放出される放射線を読み取ることで画像を描出する。 |
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FDGはブドウ糖に放射線を放出する放射性同位元素をくっつけたもの。 |
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悪いところが光って写し出されるので一目でわかりやすい。 |
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尿の流れる腎臓や膀胱などは正常でも光る。 |
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今までのシンチグラフィーと比較して鮮明な画像が得られる。 |
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目的 |
健康診断 |
癌の早期発見 |
良悪性の判定 |
他の検査で良性なのか悪性なのか鑑別がつきにくい場合 |
病期の診断 |
リンパ節転移や病変の広がりなどを見る。 |
経過観察 |
治療後の経過の観察や再発の発見など |
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検査の流れ |
絶食 |
検査前の4〜6時間は何も食べないようにする。 |
血糖値の測定 |
薬品の注射前に画像に関係する血糖値を測る |
注射 |
薬品のFDGを約5cc静脈に注射する。 |
集積を待つ |
1時間横になって安静にする。
この間にあまり動くと筋肉にFDGが集まってしまうので安静にする。 |
排尿 |
検査前に膀胱内に尿として排泄されたFDGを出す。 |
撮影 |
検査時間は頭から大腿部までで約30分です。 |
回復室 |
体から出る放射線が少なくなるまで専用の部屋で待つ。 |
排尿 |
膀胱内のFDGを出す。 |
検査終了 |
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注意事項 |
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糖尿病など血糖が高い人はFDGが腫瘍に集まりにくくなるので良い画像が得られない場合がある。 |
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妊娠中は検査をすることができない。 |
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問題点 |
2006年の国立がんセンターの調査発表によるとPET(陽電子放射断層撮影)検査によるがん検診で85%のがんに見落とがあるとの内容であった。
やはりPET検査だけで判断するのではなく、従来のCT検査やMRI検査などと同様に病変や検査目的などに応じた検査の組み合わせが重要であると思われます。 |
FDGの合成方法 |
ベビーサイクロトロン |
F-18という放射性同位元素を作り、それにブドウ糖類似物質をくっつける。
出来上がるまで2時間〜3時間かかる。 |
デリバリー |
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PET検査の費用 |
FDGの場合 |
保険適応の場合 7,500点(75,000円)
※このうちの医療費自己負担割合分を支払う。 |
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保険適応について |
適応は、頭頚部がん、肺がん、すい臓がん、大腸がん、悪性リンパ腫などで、CT検査やMRI検査などの他の検査をしても確定診断ができない場合などに限られる。 |
PET健診(自由診療で保険適応なし) |
PET検査の費用としては10〜15万円が必要。 |
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