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心臓神経症

心臓神経症
動悸や息切れ、胸痛、呼吸困難、めまいなどの心臓病によくみられる症状があるにもかかわらず心臓の検査をしても何も異常が見つからないものいう。
神経質な人や、心臓病など自分の体に対して不安な状態にある場合に見られることがある。


原因
ストレス、過労、心臓病に対する極度の不安感などは心臓のはたらきを活発にする交感神経を刺激します。すると、心拍数が増え、動悸を強く感じたりします。一度こうした症状を感じると、「自分は心臓病ではないか?」という不安が生まれ、その不安が徐々に大きくなるにつれて、胸痛、呼吸困難、めまいなどのより大きな症状を感じるようになってしまう。


症状
胸痛、動悸、息切れ、呼吸困難、めまいなどの症状を示します。このうち胸痛はほとんどの患者さんが訴えるものですが、その痛みは一見、狭心症(きょうしんしょう)の症状と似ています。しかし、よく調べると多くの点で違いがあることがわかります。
 心臓神経症で感じる胸痛は「ズキズキ」とか「チクチク」と表現されるような痛みで、痛む部分が左胸のごく狭い範囲に限られており、手で圧迫すると痛みが強くなるという点が特徴です。この痛みは運動したり、興奮したりしている時ではなく、たいていは一人で静かにしている時に現れ、長い時は1日中続くこともあります。


診断

 まず一般的な心臓病の検査を行い、心臓の病気の有無を判断します。さらに胸膜の病気や食道けいれんなど胸痛の原因となる病気の有無について調べ、それらが除外されて初めて心臓神経症と診断されます。胸痛発作を強く訴える患者さんで、狭心症との区別が難しい場合にはニトログリセリン舌下錠を処方して、胸痛発作が起きた時に服用してもらい、その時の薬の効き具合をみることで診断する場合もあります。

 心臓神経症の原因は“こころ”の問題なので、症状が起こる仕組みをよく説明して納得してもらうと同時に、患者さんの症状を引き起こしている原因が何であるのかを調べ、それに対するアドバイスをします。
 症状が強い場合には、心臓のはたらきを抑えるβ(ベータ)遮断薬や精神安定薬が処方されることもあります。
 これらの治療を行っても症状が続く場合には、心療内科や精神神経科の医師の診察が必要になります。



治療法


備考


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