まず一般的な心臓病の検査を行い、心臓の病気の有無を判断します。さらに胸膜の病気や食道けいれんなど胸痛の原因となる病気の有無について調べ、それらが除外されて初めて心臓神経症と診断されます。胸痛発作を強く訴える患者さんで、狭心症との区別が難しい場合にはニトログリセリン舌下錠を処方して、胸痛発作が起きた時に服用してもらい、その時の薬の効き具合をみることで診断する場合もあります。
心臓神経症の原因は“こころ”の問題なので、症状が起こる仕組みをよく説明して納得してもらうと同時に、患者さんの症状を引き起こしている原因が何であるのかを調べ、それに対するアドバイスをします。 症状が強い場合には、心臓のはたらきを抑えるβ(ベータ)遮断薬や精神安定薬が処方されることもあります。 これらの治療を行っても症状が続く場合には、心療内科や精神神経科の医師の診察が必要になります。
|